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大河ドラマ「光る君へ」紫式部(吉高由里子)はどのように藤原道長(柄本佑)と出会い、『源氏物語』を綴っていくのか

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鷹橋 忍

父の嘆き

紫式部の宮仕えの見聞感想録である『紫式部日記』の、五三「日本紀の御局のあだ名など」には、紫式部の子ども時代の有名な逸話が記されています。

『紫式部日記』によれば、高杉真宙が演じる紫式部の弟・藤原惟規がまだ子どものころ、漢籍(中国の書物)を読んでいたとき、紫式部はそばで聞き習っていただけなのに、不思議なほど習得が早かったため、父・為時は、紫式部が、「男子でなかったことが、私の不幸だ」といつも嘆いていたといいます(宮崎莊平『新版 紫支部日記 全訳注』)。

この漢籍の知識は、のちに『源氏物語』に生かされ、彩りを添えることになります。

藤原道長と紫式部の出会いは?

最後に、藤原道長について、簡単にご紹介します。

道長は、康保3年(966)に、段田安則さんが演じる藤原兼家の、五男として生まれました。
父・兼家は、藤原基経のひ孫にあたります。
母親は、三石琴乃さんが演じる嫡妻の時姫(摂津守藤原仲正の娘)です。

紫式部がどのように藤原道長と出会い、今も読み継がれる大ベストセラー『源氏物語』を綴っていくのか、楽しみですね。

一年間、お読みくださり、ありがとうございました。

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