旅好き芸人・友近さんが語る「いつでも旅をしたい気持ちが若返りの秘訣です」
車窓の景色を見ながら妄想するのも旅の楽しみ
中川家の礼二さんと共演する旅バラエティ「妄想トレイン」では、鉄道の魅力を再発見。
「番組のおかげでJR九州の鉄道デザインのクオリティが高いと知ることができたし、実際のロケで西九州新幹線にも乗りました。鉄道の知識が深まったので、プライベートでも鉄道旅を楽しむように。ひとりで観光列車に乗りに行ったりしています。でも観光列車は予約が取れないから大変なんです。電話したり、サイトをチェックしたりしています」
今まで乗った中でいちばん印象的なのは、九州7県を巡る観光列車「36ぷらす3」。
「2回乗りましたが、とにかく豪華。観光列車は、動くホテルのようで『列車の中でこんな贅沢できるんだ』というのが驚きで楽しい。私はいろんな人の生活を想像するのが好きなので、車窓から、通り過ぎるマンションや一軒家を見ては、『ここに住んでいる人はどんな生活してるんだろう?』なんて妄想しちゃう。これは礼二さんも『俺もまったく同じこと思ってる』と言ってました。車窓の景色を見るだけじゃなくて、その先の妄想までが旅なんです(笑)」
せっかくなら旅先でもおいしいものが食べたい。常に旅情報をチェックしている友近さんは、グルメスポット探しにも余念がない。
「グルメサイト『食べログ』を見ますが、点数だけに惑わされないようにしています。写真を見て『いい素材を使ってるな』『あんまり見たことない料理やな』、あとは何となくお店の雰囲気とかで判断して、点数が低くても行ってみる。それで外れたことがあまりないんです。これもみんなによくほめられます」
おいしい店を探す嗅覚もまた旅で磨かれてきたようだ。
「スナックなどが入っている雑居ビルの5階の奥にあるお店とか、みんなに『大丈夫?』って言われるけど、実際に行ってみるとめちゃめちゃおいしかったり。バーみたいな感じなのに、ちゃんとだしを使った和の料理を出しているお店だったり。そういうお店は中が見えなかったりするから、ドアを開けるのに勇気がいります。でも、行くまでにめちゃめちゃ下調べするから大丈夫!」
旅先にてひとりで食事をしていると、思わぬ出会いをすることも。
「福島・いわきに泊まったとき、ひとりで焼き鳥屋さんに行ったんです。めちゃめちゃおいしかったんです。そして帰り際に店主が、『水谷千重子さんのファンで、昨日ディナーショーのチケットが届いたばかり。そうしたら今日、友近さんがお店に来たからびっくりしました』って。すごいタイミングだし、たくさんあるお店の中から私もよくそこを選んだなと思って感動しました」
温泉にキャンプ、 どこにでも行きたい!
東京で過ごすのは週1、2日。「家にいるより旅をしている時間のほうが長い」と笑う。
「だから大変ですよ、荷物が。でも、自ら旅したくてスケジュールを組んでいるので仕方ないですね」
これから行きたいところを尋ねてみると、まっ先に挙がったのが山形・銀山温泉。
「情緒ある街並みが素敵なので、冬に行きたいなと思っています。予約を入れようと思っても、いつもいっぱいなんですけどね……。あとはキャンプやグランピングも好きなので、ゆっくりリラックスできるようなキャンプ場にも行きたいな」
ここに行きたい、次はあそこに。旅への好奇心をもち続けることが友近さんの若々しさの秘訣のよう。
「旅に行きたいという気持ちがあると若返りますよね。そのいい例がうちの祖母。95歳なんですけど『今年はハワイに行きたい』と言うんです。それを聞いて私も『絶対連れていくわ!』。年末年始は一緒にハワイに。愛媛に帰るとよく祖母と道後温泉に泊まりに行くんですけど、コース料理もペロッと食べるし、めちゃめちゃしゃべるし。『私、95歳までその気持ちもっていられるかな』と考えると本当にすごい。あの気力・体力を見習って、私もまだまだ旅を楽しみたいと思っています」
※この記事は「ゆうゆう」2024年3月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
撮影/中村彰男 ヘア&メイク/根本茉波(style 45) 取材・文/本木頼子
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ゆうゆう2024年3月号
特集「心躍る!若返りの旅」では、旅の達人・友近さんと山脇りこさんのインタビューに続き、編集部から「早春の花を愛でる旅」「新緑の京都への旅」「春の島旅」「絶景露天風呂の旅」を提案。「料理好き、暮らし好き、器好きのおいしいキッチン」では、海辺の街に暮らす料理家・飛田和緒さんの、光がたっぷり入る明るいキッチンの他、建築デザイナー・井手しのぶさん、料理家・五味幹子さんのキッチンを取材しました。わが家のキッチンをリフレッシュする参考にもなりそうです。
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