悩みのシワはどのタイプ?美容医療で4種類のシワをケアするには
2 真皮ジワ
表皮より深い部分の真皮にあるコラーゲンやエラスチンが減少することで起こるのが真皮ジワ。乾燥による小じわなどよりも、くっきりと深く刻まれているのが特徴で、目元、ほうれい線やマリオネットラインなど口元が特に目立ちます。表皮は陥没していることが多いので、しっかりと保湿ケアをしてもなかなか改善しにくいシワです。
<主な施術>
【ヒアルロン酸注入】
ヒアルロン酸は体内にある保水力に優れた成分です。加齢によってヒアルロン酸が減少した部分にできたシワやくぼみなどに、ヒアルロン酸製剤を注入します。
どんな治療?
針でヒアルロン酸を注入します。シワのでき方や深さ、その人の骨格などによって、注入する部位を決めます。
痛みや副作用は?
・針を刺す痛み、注入時の違和感
・内出血
・腫れ、むくみ
・チンダル現象(ヒアルロン酸が透けて見える)など
3 表情ジワ
笑ったり、顔をしかめて怒ったり、眉をひそめたり、驚いて眉を上げたりといった表情を作ると口元、目じり、眉間、おでこなどにシワができます。つまり表情ジワは筋肉を動かすことで作られるのです。肌にハリや弾力があれば、表情を戻せばそのシワは消えます。
しかし一時的だとはいえ、何度も何度も同じ場所にシワができることを繰り返すこと。また加齢によって、肌のハリや弾力が失われてくることが重なって、やがて表情を作っていないときでもそのシワが消えなくなり、表情ジワとして定着してしまうのです。
<主な施術>
【ボトックス】
筋肉の動きに作用するボツリヌス製剤を注入して、筋肉の動きを抑え、表情ジワをできにくくする治療です。眉間、額、目じり、あごの梅干しジワなどに効果的です。
ボトックスはシワ改善の他、多汗症(ワキ汗)、花粉症の治療などにも有効です。
どんな治療?
表情ジワを作る筋肉にボトックスを注射します。
痛みや副作用は?
・針を刺す痛み
・内出血、腫れ、頭重感
・表情が不自然になることがある
・眼瞼下垂など
眼瞼下垂に伴うおでこのシワは
眼瞼下垂がある方は、無意識に前頭筋(おでこの筋肉)を収縮させて眉毛をあげて眼を開けるのを助ける動作をするようになります。そのような場合には、おでこのシワをなくすためにボトックスを注射すると眉毛が動かなくなり眼瞼下垂の症状が悪化することがあります。したがって、眼瞼下垂に伴うおでこのシワを目立たなくさせるためには眼瞼下垂の治療(手術)が必要となることがあります。