【大人ひとり旅】「hal」店主・後藤由紀子さんが陶芸の町の歴史に触れる「益子の旅」1日目
行きたい場所、見たい店、泊まりたい宿。自由に選んで、好きにまわる。そんな気楽さが、雑貨店「hal」店主・後藤由紀子さんにとってのひとり旅の醍醐味です。好きな器を思う存分楽しみ、陶芸の町の歴史に触れるべく、益子へ。ここでは『大人ひとり旅のはじめ方』(主婦の友社)より、後藤さんの益子の旅の1日目の様子をご紹介します。
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PROFILE
後藤由紀子さん
静岡県沼津市で器と生活雑貨の店「hal」を営む。
家族との時間を大切にするスタイルや飾らないエッセイも人気。
YouTube「後藤由紀子と申します。」も好評。
近著は『雑貨と私』(Millebooks)。
子育てが落ち着き、自由な時間が多い今だから楽しめる旅
家族のためにごはんを作り、掃除や洗濯をこなし、生活雑貨店「hal」を営む。後藤由紀子さんの毎日は、何年もその繰り返しでした。その生活に変化があったのは、子どもたちが独立したから。
「子育てに全力投球したからこそ、これからは自分の時間かな、と。数年後には親の介護問題が出てくるかもしれない。今こそやりたいことはなんだろうと考えてみたら『旅』だったんです」
夫婦で旅行に行く機会をもつようになり、後藤さん自身も店のイベントで全国各地に出張へ。
「イベントでいろいろな土地に出向くときは、ひとり旅もセットです。会いたい人や行きたい店をまわったり、その土地のおいしいものを食べたり。自由に気ままに過ごせる時間がもてて、本当に幸せで楽しくて、貴重に感じています」とうれしそうに話します。
今回のひとり旅の目的地は益子。陶芸の町として知られている土地に、ずっと足を運びたかったそう。
「友人から話を聞くと、器の店や古家具店など自分の好きなものがある場所なんだろうなと感じていました。陶器市も盛んだし、手仕事が長く根づいている土地を自分の目で見て味わってみたいな、と思います」
念願の益子へ。豊かな自然のなかで陶芸の物語に触れる
静岡・沼津から東京へ。電車を乗り継ぎ益子まで2時間30分ほど。まずはおなかを満たすべく「そば処 炉庵」へ向かいます。
益子産のそば粉を使った十割そばを堪能したあとは、歩いてすぐの「えみぱん」へ。「お宿に朝食がないので、明日の朝のためのパンを買います!」とうれしそう。好きな具材をはさんでもらったコッペパンや、お土産用の焼き菓子なども購入。
そば処 炉庵
益子産のそば粉を石臼びきし、手打ちで十割そばに。益子焼の器でいただけます。
栃木県芳賀郡益子町益子3508-2 ☎︎0285-70-1068
営業時間/11:00~15:00、17:00~20:00(売り切れ次第閉店) 定休日/木曜