【かぼちゃ】最強の下ごしらえ。捨ててはいけないのは皮?わた?
野菜を食べるためには、洗ったり皮をむいたり切ったり、ものによってはアク抜きが必要になります。これらの下ごしらえを一歩間違うと、その次点で栄養が大流出することに! ここでは、かぼちゃの下ごしらえのコツを見ていきましょう。かぼちゃの栄養成分が出ていくのを防ぐには?
★れんこんの下ごしらえ★
【れんこん】最強の下ごしらえ。栄養をとるにはアク抜きはNG?わたは果肉の2倍、皮には3倍のβ-カロテンが!
「冬至に食べればかぜをひかない」といわれるほど、健康効果の高いかぼちゃ。その秘密は、かぼちゃの鮮やかな黄色にあります。果肉の黄色は、β-カロテンが豊富な証し。抗酸化作用が高く、免疫力を高める効果があるのです。
そんなβ-カロテンは、果肉よりもわたや皮にたっぷりと含まれていて、わたは実の約2倍、皮は実の約3倍もの含有量。かぼちゃは皮ごと調理し、わたも捨てずに使いましょう。捨ててしまいがちなわたですが、果肉といっしょに、スープやみそ汁の具にするのがおすすめ。
ちなみに、かぼちゃはビタミンC、ビタミンEも豊富で、ビタミンA(β-カロテンが必要に応じて変化)との相乗効果で高い抗がん作用を誇る点にも注目です。
【DATA】
旬:夏
保存期間:1カ月(まるごと)
2〜3日(カットしたもの、冷蔵庫)
主な栄養素:煮物1人分(正味135g)ビタミンC 58mg、ビタミンE(α-トコフェロール)6.6mg、ビタミンA(β-カロテン当量)5400μg(西洋かぼちゃ、生)
【注目成分】
・β-カロテン
皮膚や粘膜の抗酸力を高める働きがあり、ウイルスの侵入を防いでかぜを予防。抗酸化作用も高い。
・ビタミンC・E
かぼちゃのビタミンCは熱に強い、ビタミンC・Eともに強い抗酸化作用があり、相乗効果でがんを予防。
【選び方】
ずっしりと重く、形がよいもの。カットしたかぼちゃは果肉の色が濃く、わたが詰まったもの。
【保存法】
常温で保存、長期保存が可能。カットしたものは種とわたをとり、ラップに包み冷蔵庫へ。
POINT
かぼちゃに含まれるビタミンEは血行促進効果も大。肩こりや更年期障害などの緩和も期待できます。
かぼちゃの種も栄養満点
かぼちゃの種は、食物繊維やミネラルがとても豊富。捨てずにおいしくいただきましょう。
種を天日で干した後、フライパンでいったり、オーブンでローストすれば、おつまみやサラダのトッピングにピッタリの一品に。外皮ごとおいしく食べられます。
※この記事は『調理 保存 食べ方で 栄養を捨てない食材のトリセツ』落合敏監修(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
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栄養学博士・管理栄養士
落合 敏
おちあい•とし●千葉県立衛生短期大学教授、茨城キリスト教大学食物健康科学科教授、天使大学大学院非常勤講師などを務める。食べ物の栄養効果についてのわかりやすい解説が人気。『食べるクスリ 甘酒ヨーグルト』(主婦の友社)ほか著書、監修書、多数。
おちあい•とし●千葉県立衛生短期大学教授、茨城キリスト教大学食物健康科学科教授、天使大学大学院非常勤講師などを務める。食べ物の栄養効果についてのわかりやすい解説が人気。『食べるクスリ 甘酒ヨーグルト』(主婦の友社)ほか著書、監修書、多数。
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