【葬儀のマナー】宗教によって異なる「香典袋」の正しい選び方は?50代から心得ておきたい冠婚葬祭の常識
通夜や葬式でお金を包む際に大切なのが香典袋です。宗教や宗派によって異なることも多いため、あらかじめ基本的なところは知っておきたいですね。マナーを心得ておくと、気持ちがきちんと伝わります。現代礼法研究所主宰の岩下宣子さんに教わりましょう。
こちらもどうぞ。【葬儀のマナー】香典の金額の相場は?香典辞退と言われたらどうする?50代から心得ておきたい冠婚葬祭のマナー
葬儀や法事など不祝儀でお金を包む袋を金封、香典袋ともいいます。香典袋のポイントは水引です。不祝儀は基本的に繰り返さないことが望ましいので、結びきりの水引を使います。のしは慶事の象徴ですから、不祝儀ではつけません。
最近では、祝儀、不祝儀とも一般的な金封が使われることが多くなりましたが、宗教や宗派によって異なるものも多く、地域によっても独特の決まりごとがある場合も。
冠婚葬祭では、気持ちが伝わることが大切なので、一般的な金封でも問題ありませんが、親族などで宗派がわかる場合には、最適なものを用意するといいでしょう。
基本の不祝儀袋
一般に香典袋と呼ばれるもので、葬儀や法要でお金を包むとき、宗教を問わず使えます。不幸は繰り返したくないので、水引は結びきりです。
水引の格式は高い順に、双銀→黒白→水引を印刷したものです。金額に応じて使い分けましょう。
水引…黒白または双銀の結びきり
のし…なし
その他の不祝儀袋
仏式専用
神式専用
キリスト教式専用
地域限定
多目的に使う白封筒
僧侶など宗教者へのお礼やお車代、御膳料(お食事代という意味)、お布施などは一重の白封筒に入れます。郵便番号のない真っ白なものを使うこと。白地の金封も売られています。
※この記事は『50代からの冠婚葬祭きちんとマナー』岩下宣子監修(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。
※2023年8月17日に配信した記事を再編集しています。
★あわせて読みたい★
現代礼法研究所主宰
岩下宣子
共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏のもとでマナーを学ぶ。1985年、現代礼法研究所を設立。多数の企業や公共団体などでマナーの指導、研修、講演、執筆活動を行う。NPO法人「マナー教育サポート協会」理事長。『美人のことば練習帖』(三笠書房)、『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(KADOKAWA)、『書き込み式おつきあいを大切にする安心メモリー帖』(池田書店)、『冠婚葬祭マナーの新常識』(主婦の友社)など、著書、監修書多数。
共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏のもとでマナーを学ぶ。1985年、現代礼法研究所を設立。多数の企業や公共団体などでマナーの指導、研修、講演、執筆活動を行う。NPO法人「マナー教育サポート協会」理事長。『美人のことば練習帖』(三笠書房)、『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(KADOKAWA)、『書き込み式おつきあいを大切にする安心メモリー帖』(池田書店)、『冠婚葬祭マナーの新常識』(主婦の友社)など、著書、監修書多数。
50代からの冠婚葬祭きちんとマナー Kindle版
岩下宣子監修
主婦の友社刊
暮らしもおつき合いの幅も縮小していく大人世代。そんな中でも、最低限おさえておきたい冠婚葬祭のしきたりや、お中元、お歳暮、お見舞いなど、日々のおつき合いにおけるお金の相場やマナーをわかりやすく解説。年金生活者やそのプレ世代が、負担を減らしながらも気持ちをしっかりと伝えるために役立つ常識が満載です。
※「詳細はこちら」よりAmazonサイトに移動します(PR)