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中村雅俊さん「芸能生活50年。人に恵まれ、作品に恵まれ、今日までやってこられました」

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ゆうゆう編集部

「俺は役者だから」と言い訳していたこともありました

俳優業とともにスタートした、歌手・中村雅俊としての活動。デビューシングル「ふれあい」は120万枚を超える大ヒットとなり、その後もヒット曲を連発。コロナ禍を除き毎年コンサートツアーを開催するなど、歌も精力的に続けている。

「俳優としてデビューしたときは、まさか歌うとは思っていなかったんですよ。だから歌っていても言い訳している部分がありました。『俺は役者なんだから』って。でも考えてみたら、役者だからって歌詞を間違っていいわけはないんです。そのことに気づけてから、100%歌手、100%俳優という意識で向き合うようになりました。ちゃんとできているかはわからないけれど、そういう気持ちでパフォーマンスすることが誠意だと、俺は思っています」

どちらにも全力投球するあまり、疲労が重なって病院に搬送されたこともあるという。それでも「大変だと思ったことはない」ときっぱり。

「歌うことも演じることも、やっぱり好きだし、どちらも楽しいんですよ。だから大変なことがあっても、つらく感じないというか。子どもの頃からそうだったかもしれないな。うちは貧乏だったけど、大変だった記憶はなくて。何やかんや毎日楽しく過ごしていましたね」

好きという思いと、前向きな心のもちようと。きっとそれらが、中村さんのこれまでを支えてきたのだろう。けれども、中村さんを形づくるものとして忘れてならないものがもう一つ。パートナーの存在だ。

「妻とは相性がすごくいいんだと思います。彼女の前では気を使うこともないし、居心地がいい。料理もすごく上手でね。健康のために続けているのはウォーキングくらいですが、元気でいられるのはきっと妻が作ってくれるバランスのいい食事のおかげ。感謝の気持ちは、言葉で伝えていますよ。家事も言われれば喜んで。今やっていること⁉ 自分の部屋の掃除と、食後に食器を運ぶことと……あとゴミ出し! これは頼まれれば、ですけれど(笑)」

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