中村雅俊さん「芸能生活50年。人に恵まれ、作品に恵まれ、今日までやってこられました」
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ゆうゆう編集部
誰かのせいにしたくないから選択は常に自分自身で
栄養バランスバッチリの食事で、健康面の心配もなし。健やかな体と心で、6月からは東京・明治座にて開催される芸能生活50周年記念公演に臨む。音楽劇とコンサートの2本立てというのが、俳優、歌手の顔をもつ中村さんらしい。
「お芝居の舞台は故郷、宮城県の女川。東日本大震災で妻と、経営する店を失ってしまった男の物語なのですが、根底には復興という思いを込めています。コロッケさん、久本雅美さんという共演者の顔ぶれを見てもわかるとおり、楽しい作品になるはずです。第2部のコンサートでは皆さんに楽しんでいただける曲をと、選曲の真っ最中。皆さんが知っているおなじみの曲? それとも……と、悩んでいるところです」
生き馬の目を抜くといわれる芸能界で、50年もの間、第一線で活躍するというのは、容易なことではないはずだ。どんな思いでこの50年を過ごしてきたのか、あらためて尋ねてみると……。
「嘘はつかない。自分のことも大切にするけれど、人のことも同じくらい考える。それは無意識のうちにではありますが、大切にしてきたことかもしれません。そして、自分の気持ちや意志は、ずっと大切にしてきました。自分で決めた道を進んでいけば、何があっても自分の責任だと納得できる。そうでないと、誰かを責めてしまうかもしれないじゃないですか。それは嫌だなと思うから」
すべての責任を自らに課し、選択してきた道の先に今がある。ではこの先の道のりを、中村さんはどう歩んでいくのだろう。
「70歳を過ぎてから、時間には限りがあるという意識が強まって。すぐにどうこうというわけじゃないんですが(笑)、丁寧に生きていかなくちゃいけないなという思いが生まれましたね。それは、今やっていることの延長線上にあるもの。歌うこと、演じることを丁寧に。そして、ずっと続けていけたらいいなと思っています。新しくやってみたいこともあって。最近、園芸に興味があるんです。テレビで見て、面白そうかもと。できれば食べられるものを育ててみたいな。ちょっと楽しそうじゃないですか?」
INFORMATION
中村雅俊芸能生活50周年記念公演
宮城県女川の海岸近くにある「スターリバー・カフェ」。50年前に星川誠の両親が開き、誠が引き継いだ店の中には、古く汚れたジュークボックスが置かれていた。2024年のある日、動かないはずのジュークボックスが音楽を鳴らし始めて……。第1部は、昭和歌謡とともにつづられる音楽劇。第2部のコンサートでは、心に残るヒット曲、名曲の数々を明治座ならではの演出でお届けする。
出演/中村雅俊、コロッケ、久本雅美 他
上演台本・演出・振付/玉野和紀 脚本/堤 泰之
日程/6月2日(日)~18日(火)
会場/明治座(東京都中央区日本橋浜町2-31-1)
料金/S席1万3000円、A席7000円
●明治座チケットセンター ☎03-3666-6666(10:00~17:00)
https://www.meijiza.co.jp/info/2024/2024_06/
※この記事は「ゆうゆう」2024年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
撮影/中村彰男 取材・文/恩田貴子
ゆうゆう2024年6月号
健康長寿を目指すゆうゆう世代にとって、今最も関心を集めているのが「腸活」です。そこで、今月は、「体も心も喜ぶ『腸活』」を大特集。タレント・松本明子さんの「腸活ライフ」、「腸活レシピ」など、盛りだくさんの内容でお届けします。インタビュー特集は「人生山あり谷あり 私の場合」。タレントのはるな愛さん、女流棋士の清水市代さん、主婦の多良久美子さん。三者三様の物語に引き込まれます。旅企画は「北陸の絶景とグルメを堪能する旅」。北陸のグルメや絶景を楽しむことで、震災復興につながれば、との願いを込めて。
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