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ひとり暮らしの「ファッション」に必要な新陳代謝とは?イラストレーター 本田葉子さんの自分らしいスタイル

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植田晴美

ひとり暮らしの「ファッション」に必要な新陳代謝とは?イラストレーター 本田葉子さんの自分らしいスタイル

夫の指輪をブローチに。外出するときは家族のものを身に着けています。

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人生の転機とともに、住まいや暮らしをサイズダウンして、ひとり暮らしを楽しんでいる方がいらっしゃいます。イラストレーター 本田葉子さんもそのひとり。新しい環境のなかで、毎日を軽やかに、自分らしく、おしゃれに楽しんでいる様子を取材しました。5回に分けてお届けする第3回はファッションについて。

★第2回はこちら★
住まいのサイズダウンで家具も半分に! 家族のモノに包まれた温もりのある「ひとり暮らし」イラストレーター 本田葉子さん

PROFILE
本田葉子
ほんだ・ようこ●イラストレーター
1955年、長野県生まれ。25歳で結婚し、2児の母に。2017年に夫の逝去を機に、義母と息子、愛犬とともに神奈川県小田原市の古民家に移住。ほどなくして義母と愛犬を看取り、息子も独立。約1年前に公営の集合住宅に移り、本格的なひとり暮らしを楽しんでいる。東京新聞・中日新聞と、やずやのウェブサイト「ココカラPark」にて、おしゃれや暮らしのあれこれを綴ったエッセイを連載中。著書に『おしゃれと暮らしのレシピ』(東京新聞出版局)他。
ホホホの本田Style
http://hohoho.pupu.jp/

洋服にも新陳代謝が必要。1つ買ったら1つ手放すがマイルール

「おしゃれ大好き!」と公言し、SNSなどでも、ご自身のおしゃれ&ファッション観について発信している本田さん。住まいのサイズダウンとともに、洋服もかなり思い切って手放したと言います。ウォークインクロゼットとして使っている3畳間にあるのが、現在持っている洋服の全て。

「持つ洋服の量も2分の1、洋服にかける出費も2分の1に見直しました。夏になったらTシャツ3~4枚、冬になったらマフラーというふうに、新たに買い足すこともします。でもモノを増やしすぎないように、1つ買ったら1つ手放すというよう心がけています」

ふすまをはずして通気性がアップしたクローゼットスペース。

洋服はここに収まる量に減らしました。

あるものを活用して、ササっと手作り。 ボタンや指輪がオリジナルアクセサリーに変身

また子どもの頃から手作りすることが大好き。できるだけ“あるものを活用したい”と、服やアクセサリーもリメイクして、長く大切に楽しんでいます。たとえば最近は、麻素材のフレアーたっぷりのスカート1枚から、ノースリーブのチュニックとエプロンの2アイテムを作りました。

最近リメイクしたチュニックとエプロン。「こういうのは端を切りっぱなしでいいから、作るのも簡単よ」と本田さん。

写真ではわかりませんが、手縫いの針あとさえ、おしゃれに見えます。

「子供の服も場所をとるのでボタンだけ取っておいて、ピアスにしたり。夫の指輪を布に縫い付けてブローチにしたりね」
その日、着ていたシンプルな白のTシャツにお手製のブローチをONするだけで、急におしゃれ度がアップ! 気取らない本田さんらしいスタイルの出来上がりです。

手作りのブローチをTシャツの胸元に。外出するときは、必ず家族のものを身に着けるようにしています。

手作りをするときは、イラストを描く仕事机の前の椅子から、隣室にあるローチェアへ移動。
ほんの少し場所を変えるだけで、仕事モードから趣味モードへと気分も変わります。

「“布で何かパッチワーク作りたいな”なんて思いついたら、サッとすぐやるタイプ。“ひとり暮らしで時間を持て余さない?”なんて聞かれることもあるけれど、手作りしていると、あっという間に時間が経ってしまいますよ」

実は手芸やアクセサリー作りは義母の介護中からの趣味。家事や介護の合間の隙間時間に手を動かすことで、夢中&無心になれる時間を作っていたのだと言います。

手作りをするときは隣の部屋へ。

縫物をしたり、手作りしたりするときは、ここが定位置。簾の奥がクローゼットスペース。椅子の座面のパッチワークも本田さんのお手製です。

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