「SKYキャッスル」すべての悲劇はあの女を中心に起きている⁉︎19〜24話レビュー【韓国ドラマ】
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藤岡眞澄
「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」は、韓国のJTBCで2018年11月から放送されたテレビドラマ 。「スカイキャッスル」が日本版のタイトルで、2024年7月25日から毎週木曜日、テレビ朝日で放送中です。ゆうゆうtimeでは韓国版「SKYキャッスル」全36話を6回のレビューに分けてお届けします。第4回は19〜24話です。
※ネタバレを含みます
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「SKYキャッスル」私たちはみんな嘘をつく。嘘しか出てこないのは誰?13〜18話レビュー【韓国ドラマ】
ロースクール教授のミニョク(キム・ビョンチョル)とスンヘ(ユン・セア)夫妻自慢の娘セリ(パク・ユナ)の帰国で、このドラマが描こうとしたテーマに切り込んでいく19~24話。セリはハーバード大学に受験も合格しておらず、両親に嘘をついていた。
セリがハーバード大学生だと誰もが信じて開いたクリスマスパーティーの夜。ソジン(ヨム・ジョンア)は一足先に帰った居候のヘナ(キム・ボラ)が、家族の写真立てを伏せたことが気がかりだ。
不審をぬぐえないソジンはヘナの部屋を物色。夫ジュンサン(チョン・ジュノ)とヘナの母が肩を寄せ合う写真を発見し、「ヘナは夫の娘では?」と直感。DNA鑑定は親子関係を裏付ける。鋭い!
ヘナは父親が誰かを知ったうえで、家に入り込んだのだ。目的は「家族を傷つけるため」、望みは「戸籍」と平然と口にするヘナ。ソジンは譲歩を示しつつ、イェソ(キム・ヘユン)がソウル医大に合格するまでは知られてはならないと釘を刺す。
そのころ、ソウル医大合格後に家庭崩壊したヨンジェ一家の小説に着手したスイム(イ・テラン)。コーデのキム先生(キム・ソヒョン)が執筆を阻止するために許せない嘘をついたことに気づき、「すべての悲劇はあの女を中心に起きている」と確信する。
そして、「キム先生は危険な女。悲劇が起きる前に、イェソをどう刺激しているか考えて」とソジンに必死に伝えるが、響かない。
ところが、キム先生がアメリカで運転中に起こした事故で夫を死に追いやり、娘は脳に重い障害を負った罪で逮捕されたという記事を読み、愕然とする。事故当時の知り合いを名乗る人に、「人違い」と言い放っていたからだ。
キム先生には裏があり、ヘナの父親が誰かを知りながら居候させることを勧め、イェソを刺激しようとしたのでは?と疑うソジン。
そんなソジンにキム先生は、9歳で大学に入学するほど天才だった娘のいまの姿を見せ、「優秀な子を教えることで傷を癒してきた」と母親の顔をしてうそぶく。こうして娘まで道具に使うキム先生に、ソジンは「イェソから手を引け」と迫る。
だが、ソジンが動揺を見せるほど、キム先生はイェソに洗脳の罠を仕掛け、イェソのキム先生への傾倒は底なし沼にはまっていく。
一方、実はセリはハーバード大学に合格していないという噂がSKY住民に広がり、間抜けなことに最後に知ることになったミニョクのプライドはズタズタだ。
「お父さんの理想の娘になろうと演じてきた。お金を払って自慢のネタにするのが親なの?」と口答えする娘の頬にビンタするミニョク。「私の娘ではない。目の前から消えろ」と突き放す。
だが、母スンヘはセリのやむにやまれぬ気持ちを理解しようとし始めていた。クラブのマーケティングの仕事が好き、というセリとソウルの街に繰り出し、ショッピングや食べ歩きを楽しむ2人。13歳で留学したセリにとっては、6年ぶりの母娘水入らずだ。