「SKYキャッスル」劇的に変わってイケメン度が爆上がりしたのは誰?それぞれがラストに向かって答えを出していく31〜36話【韓国ドラマ】
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藤岡眞澄
「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」は、韓国のJTBCで2018年11月から放送されたテレビドラマ 。「スカイキャッスル」が日本版のタイトルで、2024年7月25日から毎週木曜日、テレビ朝日で放送中です。ゆうゆうtimeでは韓国版「SKYキャッスル」全36話を6回のレビューに分けてお届けします。第6回は31〜36話です。
※ネタバレを含みます
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SKYキャッスルという“欲望の集合住宅”に住む4組の夫婦。学歴とプライドをめぐって事件が続発し、強烈なインパクトを与えたサスペンス群像劇も、ラストに向けてそれぞれの答えを出していく。晴れやかに変わっていく登場人物の表情が、すべてを物語る。
まっ先に変わろうと動いたのが、ソジン(ヨム・ジョンア)の夫ジュンサン(チョン・ジュノ)だ。
娘のイェソ(キム・ヘユン)と同じキム先生の指導で、ソウル医大に息子を合格させるも、家庭崩壊した先輩医師スチャン(ユ・ソンジュ)から「答えはシンプル。病気の人は治し、無実の人は救う」と諭され、病院長のポスト目前にして大学を辞める決心をする。
ヘナ殺しの汚名を着せられた同僚の息子ウジュ(チャニ/SF9)を救うことこそ、手術室で見殺しにした娘ヘナへの贖罪、と気づいたからだ。
ソジンに「お前も欲を捨てろ! イェソとお前の人生は違う」と諭すジュンサン。髭を剃り落とした顔は若返り、イケメン度が爆上がり。4夫婦の中で最も劇的に変わったのはジュンサンだ。
ロースクール教授のミニョク(キム・ビョンチョル)も、その強烈過ぎる教育パパぶりに愛想をつかした妻スンヘ(ユン・セア)に離婚を突きつけられ、変わらざるを得なくなる。
「父さんがいない生活は楽しくて、幸せなんだ」―― 母とともに家を出た息子の口をついて出た衝撃のひと言。ミニョクは待つ人のいない薄暗い家に戻り、すすっていたカップ麺を、リビングに鎮座する巨大ピラミッドに投げつける。そして、丁寧に拭く。
自分の夢を捨て、日々温かい家庭づくりに尽くしてきたスンヘがいなくなって知る孤独と絶望。ミニョクは子どもの将来は自主性に任せることを約束し、大切にしてきたピラミッドを粗大ゴミに出す。
深刻なシーンが続くこのドラマ。中でも、息子たちは医師と法曹界へ、と頑なに“父親の欲”を手放さなかったミニョクだが、キム・ビョンチョルのコメディセンスたっぷりの演技に笑いを誘われる。
ちなみに、夫婦を演じたキム・ビョンチョルとユン・セアは、ドラマの視聴率が上がったことで、ワントゥッコン(王蓋)というカップ麺のCMに夫婦役で起用された。放送期間中にドラマのパロディCMが流れた、というから、韓ドラは懐が深い。
そして、ソジンも“母親の欲”を捨てるときが来た。
拘置所にいるウジュと面会したイェソは、罪悪感に耐えきれず、テストで満点がとれなくなった。イェソのメンタルは限界だった。
一方、ヘナ殺しを企てたキム先生から、口封じの意味も込めて手渡された高校の中間テスト問題が入った封筒。これさえあれば、イェソは全科目満点をとり、ソウル医大に合格できるはずだ。
悩むソジンが出した結論は、キム先生がヘナ殺しの真犯人であると証言すること。証拠となる問題入りの封筒を手に、警察署に出向く。そして、署から出てきたソジンを、ジュンサンが「これでよかった」と抱き止める。