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【キャシー中島さん】40代で田舎の一軒家から東京に住み替えた、その深刻なワケとは?[前編]

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ゆうゆう編集部

子育てのために移り住んだ御殿場から、三軒茶屋へ

自宅近くには、雅奈恵さんがレシピ監修を務めるカフェや、手芸家として活躍する長男・洋輔さんのアトリエも。まさにこの地に根差した暮らしを営むキャシーさんだが、三軒茶屋に居を構えたのは46歳のとき。それまでは深い緑に囲まれた、静岡県御殿場市の一軒家で暮らしていた。

「御殿場での生活を始めたのは、私が31歳、長女の七奈美が3歳、雅奈恵が生まれたばかりの頃。翌年には洋輔が生まれ、パッチワークの講座も開始。御殿場にスタジオもオープンして、子育てとパッチワークに忙しい毎日を送っていました」

36歳のとき、そんな毎日に変化が訪れた。きっかけは大人気バラエティ番組への出演。

「当時は、私みたいにはっきりものを言うおばちゃんキャラが珍しかったんじゃないかしら(笑)。『笑っていいとも!』に出演して以来、次々に仕事の依頼が届き、芸能活動を再開することになったんです。東京のテレビ局には自分で車を運転して通っていましたが、車中の2時間は私にとってオンとオフのスイッチを切り替えるための大切な時間。なくてはならないものでした。ところが40代半ばになると、サービスエリアで一回休憩し、睡眠をとらないと運転が続けられなくなったんです。こんな状態で運転してはいけない、もう体力の限界だと感じたのがきっかけで、東京への転居を考えるようになりました」

自宅近くにカフェをオープンしました

パリで料理修業を積み、一流ホテル「ホテル・リッツ」での勤務経験もある雅奈恵さんがレシピ監修を行う「Kathy MOM cafe sancha」。焼きたてのおいしいお菓子と、キャシーさんの笑顔を目当てに訪れるファン多数。

手製のキルトや自宅で咲く花を店内に。「御殿場にいたせいか、野に咲く花のような素朴な花が好みです」

店内の絵は、キャシーさんの50年来の友人で画家の浅野順子さんが描いたもの。

【後編に続く】

取材・文/恩田貴子

※この記事は「ゆうゆう」2024年12月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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