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【ガーデニング】秋バラの魅力と、長く楽しむ方法は?初心者のバラ育てQ&A

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吉原美奈子

【ガーデニング】秋バラの魅力と、長く楽しむ方法は?初心者のバラ育てQ&A

フレンチローズの‘オマージュ ア バルバラ’は有名なシャンソン歌手に捧げられたバラ。気温が下がると赤色が冴え、花弁はベルベットのよう。(筆者撮影)

11月は秋バラがきれいな季節です。春とはまた違う秋バラの魅力と、初心者でもきれいに長く咲かせる方法について解説します。今年最後のバラをしっかりと目に焼きつけておきましょう。

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こちらも赤のフロリバンダローズ。フロリバンダ系は花付きがよいため、秋にも庭をにぎやかに彩ってくれる優秀なガーデンローズです。(筆者撮影)

Q 秋バラとはどんなバラのことを指すのですか?

A 今、私たちが購入するバラの多くは四季咲き性といって、春以外にも繰り返し花を咲かせる性質をもっています。
関東地方以西であれば一番盛大に咲くのは5月ですが、適切に育てている四季咲きバラなら7月、8月、10~11月と花をつけます。

その中でも春に次いで美しいと言われるのが10~11月に咲く花で、秋バラと呼ばれて親しまれています。秋は日々、気温が下がっていくのでバラは春のように一気に満開になることはありません。

例外もありますがバラは花弁数が多く、つぼみから満開になるまでの開花のプロセスが楽しみな植物といえます。秋の低い気温の中なら、花が開いていく美しいプロセスをじっくりと見ることができるわけで、バラ好きにとって秋はたまらないチャンスといえるでしょう。

HTの’アブラカダブラ’は、中心のクリームと外弁のピンクのグラデーションが美しいバラ。花色がくっきりと出るといっそう魅力的。(筆者撮影)

Q 秋バラの魅力、メリットは何ですか?

A 秋バラの最大の魅力は気温が低いために花形が崩れにくいことです。特に整形花とも呼ばれるハイブリッドティーの剣弁高芯咲きの品種はピンと立った花弁の美しい形を長く保ち、これぞバラといった姿を見せてくれるでしょう。

また、気温が低いと花色が深く冴えて、バラがいっそう美しく見えます。高温だと日焼けしたようになってしまう真紅のバラもくっきりと陰影をつけて咲きます。
花弁質も高温期よりぐっとよくなるので、ぜひ一輪のバラの美を味わってみてください。

さらに春から生長を続けているバラは、秋の剪定をしても、春よりは枝が長く伸びていることでしょう。
これは切り花にする際に枝を長く切れるということでもあります。

11月の終わり頃であればバラは徐々に生長を止めていきますから、春ほどは葉を多く残す必要がなく、花屋さんのバラのように、長い切り花にして楽しむこともできるわけです。
こんなことも秋バラのメリットと言えるかもしれません。

藤色のHT、‘シークレット パフューム’は名前にも惹かれるバラ。半剣弁高芯咲きでブルーローズ特有の強い香りを漂わせます。(筆者撮影)

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