記事ランキング マンガ 連載・特集

【ガーデニング】冬の土づくりで、きれいな花を咲かせよう!カチカチの土をふかふかに

公開日

更新日

光武俊子

「庭づくり=土づくり」と言われるほど、きれいな花の咲く庭をつくるには、土づくりが大切です。ダメダメな土にいくら苗を植えつけても、植物本来の魅力は引き出せません。きれいな花をたくさん咲かせるために、冬のうちに土づくりを始めましょう。

▼こちらもどうぞ▼

>>【ガーデニング】寒さに強い!早春に咲く球根の花7選。植えっぱなしで毎年咲いてくれる

いままで放っておいた庭の土を見直そう!

きれいな花は好きだけど、庭の土なんて興味がないという方も多いと思います。けれど、土は植物の体を支え、養分や水分を与え、急激な温度変化などから植物を守る存在。ほんの少し土が変わるだけで、植物はいきいきして花数がふえ、ガーデニングの手間まで変わってくるから驚きです。

庭の土をシャベルで掘ろうと思ったら、意外なほど硬くて掘れなかったという経験がありませんか。草取りでも根っこが抜けずに、ちぎれてしまうとか。そのような土は、土の粒子のすき間がなくなった状態で、植物を植えても根がよく伸びません。

植物にとって快適な「ふかふかの土」は、団粒構造といって土の粒子がしっかりして、粒子のすき間に水や空気がよく通ります。団粒構造は、土壌の微生物が落ち葉などを分解してつくる腐植質(ふしょくしつ)によって生まれます。例えば、雑木林では落ち葉が分解されて腐植質となり、踏むと「ふかふかの土」になっています。

すっかり硬くなってしまった庭土も掘り起こして新鮮な空気を入れ、腐植質を与えれば、植物が育ちやすい快適なベッドになるので、ぜひ挑戦してみましょう!

天地返しができなくても大丈夫!

硬くなった土を掘り起こし、土の上下を入れ替える作業を「天地返し」といいます。それまで空気に触れてなかった土を空気や日光にさらすことで病害虫の防除になり、酸素を好む微生物が活性化。そこに腐植質を多くふくむ腐葉土(※1)や牛フン堆肥(※2)などを入れることで、団粒構造が形成され、庭土はふかふかになっていきます。

でも、大きなスコップで作業できるほど広い花壇ではないとか、すでにいろいろな植物が植えられているから掘り起こせない場合もあります。そもそも天地返しなんてマチュア世代にとっては難しい!という声も聞こえてきそうです。

そんな場合は掘り起こさずに、腐葉土や牛フン堆肥を庭にまくだけでも大丈夫! 表土が見えないくらい厚く腐葉土を敷き詰めることで、腐植質が土に働きかけます。毎年繰り返すことで、硬かった庭土が変化。土がふかふかになると、雑草も簡単に抜けてラクラクです。

マルチングは、土の表面をワラやバーク(樹皮)チップ、プラスチックフィルムなどで覆うことです。乾燥防止、雑草抑制、土の流出防止、地温調節などの効果があります。

詳細を見る

植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

詳細を見る

植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

詳細を見る

団粒構造とは、土壌中の微細な粒子が集合して小さな塊を形成した状態のことを指します。ガーデニングでは、この構造が特に重要で、通気性や排水性、保水性のバランスを整える役割を果たします。団粒構造が良好な土壌は、植物の根が健康に育ちやすく、微生物の活動も活発化します。有機物を混ぜ込むことで形成を促進できるため、堆肥や腐葉土を使用すると効果的です。

詳細を見る

腐葉土とは、落ち葉や枯れた植物の枝などが微生物の働きによって分解され、ふかふかの土状になったものです。ガーデニングでは、土壌改良材として使用されることが多く、通気性や水はけを向上させ、植物の生長を助ける効果があります。また、有機物を豊富に含むため、植物にとって優れた栄養源となります。手作りも可能で、落ち葉を積み重ね適切に管理すると約半年~1年で完成します。庭づくりやプランター栽培にも非常に役立つ、自然の恵みを生かした便利なアイテムです。

詳細を見る

宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

詳細を見る

表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

詳細を見る

用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

詳細を見る

株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

詳細を見る

堆肥とは、落ち葉や草、野菜くずなどの植物性廃棄物や動物のふん尿などを発酵・分解させて作られる有機質肥料の一種です。土壌の改良や植物の育成を助ける役割があり、ガーデニングでは土の栄養補給やふかふかな土壌づくりに欠かせません。自家製の堆肥を作ることで廃棄物の再利用が可能になり、環境にも優しい方法として注目されています。発酵の過程で微生物が活躍するため、適度な湿度と空気の供給を保つことが重要です。

詳細を見る
画面トップへ移動