「実家を片付けるときのNGワードは…」人気整理収納アドバイザー【中山真由美さん】が回答!
Q ハンガーにかける服、畳んでしまう服はどう分けますか?
A 迷ったら「編み」か「織り」かを確認
「かけるべきか、畳むべきか。迷ったときは生地を確認してみましょう。ブラウスやジーンズなど、糸を織って作った織物は生地が伸びにくいので、ハンガーにかけても大丈夫。ニットやスウェットなど、糸を編んだ編み物は伸縮性が高いため、畳んでしまうほうが型崩れしません」
Q クローゼット収納に便利なアイテムはどう選ぶ?
A 定番アイテムを選べば間違いなし
「収納アイテムに冒険は不要です。派手な色や変わった形のものは使う場所が限られてしまうので、色は白やグレーで、オーソドックスな形のものがおすすめ。購入前に、クローゼットに収納する衣類やバッグの数を把握し、収納場所のサイズを測ることを忘れずに」
Q 「クローゼットに収まりきらない!」というときはどうしたら?
A 一部を“畳む収納”に切り替えて
『出す&分ける』『選ぶ』の工程を経ても収まりきらないなら、ハンガーバーにかけている服の中から着る頻度の低い服をピックアップ。畳む収納に切り替えましょう。その際は衣装ケースが必要になりますが、かけるよりも収納量がアップします」
Q 「着ない服」をため込まないコツはありますか?
A 押し出し収納で着ない服を可視化
「衣類を着る頻度で1~3軍に分け、3軍はケースに入れて棚の上へ。1年間着ないようなら手放すことを考えてみては。ハンガーバーにかけた服は、着用後、元あった位置に戻さず、右端にかけていくようにすると、自然と左側に着ない服がたまっていきます。期間を決めて着ない服を見直し、手放すか否かジャッジを行って」
Q 荷物でパンパンの実家の押し入れ。片づけが進みません
A 「捨てる」はNGワードと心得て
「親に『捨てて!』と言うと反発されるだけ。『何が入っているか確認して、使うものと使わないものを区別してみない?』と声をかけ、押し入れの中のものを区別することから始めましょう。押し入れを上下左右4つに分け、座って作業できる下の段から作業していくと、体への負担も軽減できます」
Q 片づけないと将来、子どもに迷惑が かかると思っていても、行動に移せません
A 理想の暮らしをノートに書き出してみて
「整理には気力、体力、時間が必要。年を重ねるごとに気力や体力は落ちていくので、億劫になりがちです。そんなときは、理想の暮らしをノートに書き出してみてください。『それを叶えるのにこれは必要?』と自分に問いかけると、手放すものが明確になり、やる気も起きてくるはず」
撮影/西山直克
取材・文/恩田貴子
※この記事は「ゆうゆう」2025年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
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