【夫の本音】「家事をするようになって実感したのは…」毎日家事シェアをしている夫婦の現実
「家でゴロゴロ過ごす夫が家事を一切しない」「体力的に家事が重荷に……」。そんなモヤモヤを解決するのが家事シェアです。家事シェア研究家に分担を成功させる秘訣をお聞きしました。
▼前の記事はこちら▼
>>「夫が手伝ってくれるけど、中途半端!」お悩み別【夫婦で家事シェア】成功のコツとは?
お話を伺ったのは
三木智有さん 家事シェア研究家
みき・ともあり●家事シェア研究家、NPO法人tadaima!代表。内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員(2016年)。著書に『日本唯一の家事シェア専門家が導き出した家族全員自分で動くチーム家事』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
読者の皆さんに聞きました【わが家の家事シェア状況】
コロナ禍や定年などきっかけはそれぞれですが、思っていた以上に家事シェアをしている様子。ですが料理のハードルは高いようで、体力のいる家事を夫が担当するパターンが定番のようです。
●夫が70歳で定年となったのを機に、家事の分担を決めました。毎日の掃除機がけと毎週土曜の窓掃除、ゴミ捨てが夫の担当です。これからは料理も少しずつ教え、夫ひとりでも生活できるようしていきたいです。私の方が長生きだと思っても、何がどうなるか分からないし、子どもたちに迷惑をかけたくないし。成功の鍵は、たとえ少し汚れていても、文句を言わないことですね。 アイ マサトさん(65歳・神奈川県)
●夫が65歳で仕事をリタイアしてから、家事を分担しています。平日は買い物から料理まで夫が担当。暖かい時期には家庭菜園をやり、午後は自分の趣味に没頭しているよう。私は今も仕事をしているので、正直、洗濯や掃除なども担当してほしいし、ひとりでホッとする時間も欲しいが、夫がストレスなく体調もよく暮らせていることがありがたいです。 N・Tさん(64歳・長野県)
●整理整頓が得意で片づけてくれるのはいいのですが、邪魔にもなってない私のものまで勝手に捨てられます。最近は「私のものには触らないで!」と言っています。 ざらめさん(68歳・香川県)
●私のパートの送り迎えをし、その間に洗濯物を取り込んで片づけ、お風呂掃除もしてくれています。ゴミ出し場所が少し離れているので車にゴミをのせ、一緒にゴミ捨てに行ってそのまま二人でモーニングを食べに出かけることも。家では、私はリビング、夫は秘密基地と名づけた自室で別々に過ごし、リフレッシュ。夕方からは夫がアシスタントになって夕食を作り、ときには二人でパンを焼くなど一緒の時間の大切さを実感しています。 K2さん(68歳・愛知県)
●私が骨折したとき、それでも料理を頑張っている姿を見て、自然と料理を手伝い、お風呂やトイレ掃除をやってくれるようになりました。「私の背中」が成功のキーワードかな? アルパカさん(62歳・茨城県)
●夫はひとり暮らしが長かったこともあり、家事全般、何でも自発的にやってくれます。でも、やり方の違うことが多々あり、ストレスを感じます。そういう不満や意見を言うと不機嫌になり、こちらも嫌な気分になるので言わずに黙って後から直します。夫が家事をしないと悩む主婦の方が多い中、贅沢な悩みかもしれませんが、これはこれでストレスを感じます。 シトラスさん(59歳・茨城県)
●かなり前に夫の母の介護をしていた時期があり、少しずつ家事を助けてくれるようになりました。今はゴミ捨てと洗濯物の取り込みをしてくれています。休みの日のお昼ご飯も自分で作って食べてくれるので、私はお友達とグラウンドゴルフやランチなどが楽しめています。必ず「ありがとう」のひと言を添えています。 さっちゃんばあばさん(66歳・兵庫県)
●夫は現在、週2日はテレワーク。テレワーク日と土曜は掃除、洗濯、お風呂の準備などを夫が担当。お昼も自分で用意し、夕食も作ってくれます。その他の日は私がすべて行います。コロナ禍でテレワークが始まり、自然とこのスタイルになりました。 M・Oさん(60歳・千葉県)
●20年以上前ですが、私が大病したことをきっかけに、夫も家事をするようになりました。食後の食器洗い、洗濯物干し、ゴミ捨ては夫が担当してくれています。私自身があたふた忙しい気持ちにならず、ゆったりとした心持ちで過ごせるので感謝しています。 S・Tさん(64歳・静岡県)