60歳から幸福度を上げるための「10の習慣」とは?【幸福学】の専門家がアドバイス
⑥自然豊かな緑のある場所を散歩しよう
自然豊かな環境にいるとメンタルヘルスが増進されて自律神経が整い、血糖値、血圧、心拍数などが正常化していくことが、さまざまな実験で示されている。
近所の公園を歩くだけでもOK。アメリカでは自然豊かな公園で20分過ごすだけで幸福感が得られる、というデータもあるという。
⑦「やったことがないこと」をしてワクワクする
やったことがないことをする、行ったことがない土地に行ってみるなど、新しいことに挑戦すると心がワクワクして報酬ホルモンと呼ばれるドーパミンが分泌され、心地よさや快感をもたらしてくれる。
「趣味の会に初めて参加し、どんな人に出会うのかとドキドキする状態も、幸せにつながります」
⑧学ぶばかりでなく、得意なことを教え合う
教えることには責任が伴うので、緊張感が生じる。また教えることで初めて気づくこともたくさんある。そんな状態の中、言いたいことがうまく伝わると高揚感が生まれ、幸せを感じる。
「得意な料理でも手芸でも、ささやかなことでいいので、近所の人や知り合いを集めて会を開いてみては」
⑨植物や動物を育て、日々の成長を感じよう
ペットや植物の世話をし、日々の成長を感じると、愛情ホルモンのオキシトシンの分泌が促される。オキシトシンはストレス中枢の興奮を鎮めてくれるので、幸せな気分で生活ができる。
「気持ちが通じるという点では犬や猫がおすすめです。特に犬は、散歩を通じて他者とのコミュニケーションも生まれます」
⑩一日の終わりに、自分への感謝日記を書く
一つでも二つでもいいから、その日、感謝したい出来事を書く「感謝日記」を習慣にしてみる。
「他人や世の中への感謝だけでなく、『頑張った自分の体にありがとう』とか『笑顔で過ごせた自分にありがとう』など、頑張った自分をいたわる言葉を書くと、幸せ度が明らかにアップします」
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※この記事は「ゆうゆう」2024年7月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
取材・文/田﨑佳子
▼※2024年6月19日に配信した記事を再編集しています▼