【松村雄基さん・62歳】健康と役者人生を支える、驚きの「朝食ルーティン」を大公開
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恩田貴子
1980年代にドラマ「不良少女とよばれて」「スクール☆ウォーズ」で一世を風靡し、俳優として40年以上のキャリアを重ねてきた松村雄基さん。今なお第一線で輝き続ける松村さんに、そのパワーの源や、来年1〜2月に上演予定の舞台について伺いました。
プロフィール
松村雄基さん 俳優、歌手、書家
まつむら・ゆうき●1963年、東京都生まれ。
80年、ドラマ「生徒諸君!」で俳優デビュー。
84年に、ドラマ「不良少女とよばれて」に出演し、以降、「スクール☆ウォーズ~泣き虫先生の7年戦争~」「乳姉妹」「ポニーテールはふり向かない」など、数多くのドラマに出演。
現在は、舞台を中心に活躍中。
書家としても活動し、第17回東京書作展にて内閣総理大臣賞を受賞。
舞台に立ち続けるパワーの源は18個の納豆⁉
スーパーのレジカゴに、3個パックの納豆が6つ。その数、合計18個!
「他のお客さまの分がなくならないように、気をつけてはいるんですが(笑)。1回の買い物で18個の納豆を買うのが、僕のルーティーンなんです」
少し照れながらも、そう教えてくれたのは俳優の松村雄基さん。1980年代に「不良少女とよばれて」「スクール☆ウォーズ」などの大ヒットドラマで演じていた“ワル役”から想像もつかないその姿は、思い浮かべるだけでほほえましい。
納豆は、松村さんの朝食メニューのレギュラーアイテム。1度に2パック食べるのが、26年来の習慣だ。
「たんぱく質豊富な納豆2パックにゆで卵、ビタミンが摂れる山盛りのサラダ、発酵食品のキムチとヨーグルト、のり、みそ汁が朝の定番メニューです。30年ほど前に役作りで体重を落とす必要があって、1食500kcalで考えてこのメニューにたどりつきました。以前はバナナも食べていたのですが、去年くらいから急に食後に強い眠気を感じるようになって。調べてみたら、糖質を1食あたり40g程度におさえると、食後の眠気が和らぐと。さっそくバナナをやめたら、眠気も改善。毎日調子よく過ごせています」
30歳でドラマから舞台に活動の場を広げて以降、健康のために始めたという朝食の定番化。その食生活は、俳優という仕事に真摯に向き合う姿勢を物語っている。
「『健全な肉体に、健全な精神は宿る』と言いますし、役者の先輩から、『芝居や顔が多少まずくても、とにかく元気でいればいい!』と言われたことがありまして(笑)。その教えがずっと僕の中に生き続けているんでしょうね。舞台に立ち続けられる健康な体を維持するために、できることは何でもやりたい。3時半起きのランニングも、30歳の頃から続けています。でもストレスはないんですよ。朝のランニングは気持ちがリフレッシュできるし、食べたいときはガマンしないで食べちゃいますし。食事に関しては、ガツッと食べた翌日は控えめにするなど、1週間くらいで帳尻を合わせるようにすれば、罪悪感も生まれません」
ちなみに、松村さんの最近のお気に入りの納豆はとたずねると、少し興奮気味に「『すごい納豆(S-903)』ってありますよね? あれがなんだかすごいらしいんですよ!」という答えが返ってきた。
「何かはわからないんですけど、とにかくこの納豆がすごいらしいと聞きまして。それ以来、『すごい納豆』を選ぶようになりました。新しいことだったり、『これ、体にいいらしいよ』って言われるとすぐ惹かれちゃうんですよね。安直なんです、僕(笑)」
そう言いながらも、なにやらうれしそうな表情を浮かべる松村さん。その理由はズバリ、「服部良一さん的だから」。来年1月、松村さんは舞台『わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-』で音楽家の服部良一さん役を演じるのだが、“服部さん的”とはいったい……⁉
「戦前からジャズに親しんでいた服部良一さんは、ジャズが敵国の音楽となってしまった戦時中にも、ブギウギなどのジャズのスタイルを取り入れた音楽を生み出していたんです。自分がいいと思ったものは、敵国のものだろうとなんだろうと取り入れる。そんな服部さんの強い信念が、戦後の日本人を勇気づけた数々のメロディを生み出したと僕は思うんです。いいと思ったものは、すぐに取り入れる。そんなところが、ちょっとだけ僕と共通しているかな、なんて。おこがましくてすみません(笑)」
