【山田邦子さん・65歳】乳がんを患うまで、大量摂取していたものを告白。日課の筋トレも
2025年7月5日に「第11回プラチナエイジ授賞式」が開催され、「生き方が輝いている60歳以上」で同世代に夢や目標を与えている著名人が表彰されました。プラチナエイジストとして表彰された山田邦子さん(65歳)、草刈民代さん(60歳)、片岡鶴太郎さん(70歳)に、年齢を重ねるごとに輝きを増す、生き方の秘訣を伺います。
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授賞式を主催したプラチナエイジ振興協会は、60歳からさらに輝く人を応援する社団法人。生き生きと活躍するこの世代を「プラチナエイジ」として定義したそう。プラチナは変色や変質しないことから、永遠に変わらず輝き続ける世代という意味を込めて名づけたという。
式では、プラチナエイジ世代の夢や目標となるような活躍をしている著名人をプラチナエイジストとして表彰。今年は、ベストプラチナエイジスト女性部門で女優の草刈民代さん、同・男性部門で声優の山寺宏一さん、プラチナエイジスト特別賞でタレントの山田邦子さん、ファッション部門で俳優・画家の片岡鶴太郎さん、文化・教育部門で宇宙飛行士の野口聡一さんなどが表彰された。
60代になったからこそ手に入ったものとは?
草刈さんは5月に60歳になったばかり。実は誕生日のころ、自分自身に違和感を覚えていたそうだ。その違和感とは?
「50代の頃と気持ちが変わらずにいる自分に、ジレンマを覚えたんです。60代になったら、50代とは変わっていなければいけないと思っていたものですから……。60代になるとシニア割引を受けられるようになるし、社会の中でも今までと違う立場に変わっていくというイメージを強く持っていたからだと思います。しかし、59歳から60歳になったからといって急に何かが変わるわけではありませんでした」
「60代らしさ」にとらわれ、ジレンマに陥っていた草刈さんだが、ある日、ふっと気持ちが軽くなったと話す。
「私の迷いは、単に世の中の刷り込みやイメージに振り回されているだけなのではないかと気づいたんです。人はそう簡単には変われない。私は私、このままでいいと実感がわいてきて、それが自由という感覚と結びついていきました。自分が納得できる価値観を、自分自身で選択できる年齢になったのだと感じたんですね」
草刈さんは、「年を重ねること」=「前向きになれること」だと実感したそうだ。
ファッション部門で表彰された片岡鶴太郎さんは、年齢を重ねたからこそおしゃれの幅が広がったと語る。
「昨年の暮れに70歳を迎えたのですが、年齢を重ねれば重ねるほどファッションで遊べるようになるんです。若いときは生意気にしか見えなかったサングラスも、今はなじんで見える。ファッションを通じて『大人の遊び』ができるようになったんですね。その人が歩んできた人生が着こなしに出るのが、ファッションの醍醐味。年は取るものではなくて、重ねるものだと思っています」