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老後移住のリアル!70歳・本田葉子さんが語るシンプルな暮らしと一人時間の楽しみ方

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ゆうゆう編集部

人生の後半戦、“自分サイズ"を見直して、シンプルかつコンパクトに暮らし替えをされた方を紹介する「小さい暮らし」の見本帖。前回に続き登場いただくのは、イラストレーターの本田葉子さん。ひとり暮らしとなり、もうひと回りの生活の縮小をした本田さんの、今の暮らしについて伺いました。

▼前編はこちら▼

>>「手放す」ことで得た心の余裕。本田葉子さんの67歳から始めた小さな暮らし方

不便も不安もあるけれど自由がいっぱい!

家賃がこれまでの3分の1になることも魅力だった現在の住まい。階段の上り下りが少ない低層階というのも当初の希望どおり。ベランダにハチの巣ができたときは、すぐさま職員さんが駆けつけてくれ、公営住宅ならではの安心感を抱いた。パソコンやガス器具の不具合にドキッとしたり、暗い部屋に帰るのが少し憂鬱だったりと、ひとり暮らしの困り事はまだまだあるが、「自由がいっぱい!」と今の暮らしを楽しんでいる。

「目が覚めても疲れている朝は、頑張らずに二度寝。それができるのもひとり暮らしだからよね(笑)」

暮らしの縮小に伴って持ち物も見直した。電子レンジや炊飯器などは「困ったらまた買えばいい」と気楽な気持ちで処分できた。その一方で、部屋には植物や本田さんが好きな動物モチーフの小物が盛りだくさん。夫の遺したカプセルトイも、しまい込まずにいつでも目に入る場所へ。自分だけの空間を手にした今、心置きなくデコレーションしている。

「今は現状維持が大命題。先々のことを考えすぎず、『とにかく今週中は元気で行こう!』と常々思っています。私の場合、夫の他界や家族の人数が減ったことが暮らしの縮小のきっかけでした。『○歳だから小さくする』のではなく、流れに身を任せてしまっていいんじゃないかなって。夫のお墓が遠くなってしまい、墓じまいが頭をよぎることも。暮らしの縮小は、人間関係とかお墓とのつき合い方とか、目に見えないことのほうがポイントかもしれませんね」

「はじめたこと」は何ですか?

ストレッチを毎日の習慣に。インストラクターさんの叱咤激励が心地いい

「体が硬くなっていくのを感じて、ときどきしていたストレッチを毎日するようになりました」

時間は決めず思い立ったときに。相棒はピラティススタジオを運営するさわだりかさんの動画。歯切れのいいかけ声に励まされている。

電子決済も怖がらずに挑戦。マイQRコードも作りました

「最初はこわごわだったけれど、ファミレスでQRコードを読み取って行うセルフオーダーに挑戦。

お会計は電子マネーで。うまくできてからは躊躇がなくなり、自分のホームページアドレスを埋め込んだマイQRコードも作ってしまいました」

毎日の「元気確認」も兼ねて朝食写真のSNS投稿を継続中

「時短」や「便利」は追求せず、毎朝40分かける朝食作りが日課。

「それをほぼ毎日インスタにアップ。友人や子どもが見てくれるので、元気確認にもなっています。人に見られることがモチベーション。ちょっと見栄を張って(笑)、彩りも意識」

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