【ガーデニング】注目の秋の花「ベラドンナリリー」とは?植えっぱなしでOK。育てやすさや魅力を徹底解説
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光武俊子
「ほんとうのアマリリス」と呼ぶ不思議
さて、ベラドンナリリーの学名はアマリリス・ベラドンナ。和名をホンアマリリスといいます。じつは日本で童謡にも歌われ「アマリリス」として親しまれている植物は、正確にはヒッペアストルムという学名。江戸時代に渡来して、以前はアマリリスと分類されていたため、あとからやってきたベラドンナリリーがわざわざ「ほんとうの」と名乗っています。
なんだかへんてこりんで、わかりにくいことですが、園芸愛好家としてはベラドンナリリーがほんとうのアマリリスだということだけは覚えておきましょう。ヒッペアストルムは花茎が空洞だったり、開花期にも葉があったりという点が違います。
やや深植えにして植えたまま翌年も咲かせよう
ヒッペアストルムとの違いはもう1点あります。ヒッペアストルムは球根の一部が土より上に出るような浅植えをするのに対し、ベラドンナリリーは地面より3~4㎝は深く植えましょう。ベラドンナリリーは深植えにすることで花立ちがよくなります。
また、球根上部に薄い筒状の「はかま」と呼ばれる部分があり、葉のつけ根を束ねるので露出しないようにしましょう。深植えすると球根に土の圧力がかかって、分球しにくくなりますが、養分の分散を防いで花は咲きやすくなります。
近年は純白の花や花弁の縁にピンクのストライプが入るもの、サーモンピンクの花色など、園芸品種のバリエーションもふえています。秋の主役となるエレガントな花を楽しんでみませんか。
※2024年9月4日に配信した記事を再編集しています。
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