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【ガーデニング】秋の庭を華やかに!初めてでも育てやすい花[8選]

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光武俊子

ふんわりした花を群れ咲かせる【アゲラタム】

開花期:6~11月
草丈:15~70㎝

ふんわり開く花を茎頂にいくつも咲かせて、やわらかな雰囲気です。丈夫で育てやすい花ですが、寒さに弱いために冬越しできない非耐寒性多年草。園芸店の店先では草丈15㎝ほどの苗をよく見かけますが、品種によっては70cmほどにも立ち上がってイメージを一新します。

鮮やかな花色が変化する【ヘレニウム】

開花期:6~11月
草丈:50~100㎝

これも北アメリカに約40種が分布する、キク科の多年草一年草です。なかでも、花芯が丸く盛り上がるさまからダンゴギクの和名があるオータムナーレ種は、多くの園芸種が出回ります。咲く時期の気温によって花色が変化したり、咲き進むと花弁が内側に巻いて花形の変化するものも。

「秋の七草」に数えられる【フジバカマ(ユーパトリウム)】

開花期:8~11月
草丈:60~100㎝

関東以西などに自生するフジバカマ(ユーパトリウム・ジャポニカム)と、北アメリカ原産のユーパトリウム・ルゴサムの園芸品種が流通します。フジバカマに対して北米産は観賞期が長くて強健。黒っぽい葉色の‘チョコレート’などがカラーリーフとしても注目されます。どちらも蝶を集める花です。

ロウソクの炎のような花穂を立ち上げる【セロシア(ノゲイトウ)】

開花期:5~11月
草丈:15~120㎝

ケイトウの仲間でセロシア・アルゲンティア(和名ノゲイトウ)をおもにセロシアと呼びます。ピンクや赤色のロウソクの炎のような花序を立ち上げ、コンパクトなものから1mほどの大型タイプまで。乾き気味に管理して、そのままドライフラワーでも楽しめます。

秋の庭でダイナミックに咲かせたい!

残暑が厳しくても日脚はめっきり短くなっています。青さがます空や虫の音に秋の気配を感じたら、ちょっと荒れてしまった庭やベランダを片づけて、秋の彩りを楽しみませんか。

端正な春やみずみずしい初夏とは異なり、生命力を謳いあげるような秋の花々は、株姿が乱れたり少しくらいお行儀が悪くてもOK! のびのびとダイナミックに咲かせて、ナチュラルな雰囲気を楽しみたいものです。

とくに鉢植えは夏の水やりで肥料分が流れ出てしまっているので、液体肥料や緩効性化成肥料を与えると元気が出ます。秋の日ざしの中でもう一花咲かせましょう。

【ガーデニング】秋の庭を華やかに!初めてでも育てやすい花[8選](画像16)

アガスターシェとモナルダやユーパトリウムの組み合わせ

※2024年9月11日に配信した記事を再編集しています。

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液体肥料とは、液体の状態で与える肥料のことで、速効性があり吸収が早いため、植物の生育が不安定なときや即効性を求める場面で使われます。水に溶かしてジョウロや噴霧器で与えるため使い勝手がよく、葉面散布や根からの吸収促進に適しており、追肥や微量要素の補給にも向いています。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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化成肥料とは、チッ素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)などの成分を人工的に化学合成して配合した肥料で、植物の生長をバランスよく促進する目的で用いられます。多くは粒状または粉末状で市販され、成分の含有比率が明示されているため施肥設計がしやすく、園芸初心者からプロまで幅広く利用されています。ただし即効性が高い化成肥料は、与えすぎると肥料焼けを起こすこともあるため、緩効性を用いたり適量を守ることが大切です。

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切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を途中で切り詰める作業で、植物の形を整えたり、次の花や芽の発生を促す目的で行います。開花後に行うことが多く、風通しをよくし、病害虫の予防にもつながります。

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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花芯とは、花の中心部分に位置し、雄しべや雌しべなどの生殖器官が集まる領域を指す言葉です。特に観賞価値の高い花では、この部分の色彩や形が印象を左右します。ダリアやバラなどでは花芯の詰まり具合や形状が咲き方の美しさに関係し、園芸品種としての魅力にもなります。また、開花後の花芯の変化を観察することで、受粉や花の寿命を見極めることができます。

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花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

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花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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花序とは、複数の花が一定のパターンで並んだ構造を指し、植物の種類によって総状花序、円錐花序、頭状花序など多様なタイプがあります。例えばスズランのように一方向に並ぶものや、アジサイのようにまとまって咲くものなど、その形は見た目の美しさだけでなく、花粉の運搬効率や種子の散布にも関係しています。花序の形状は分類学や園芸品種選びでも注目される要素です。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

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