卒業式の定番曲の歌詞にもあった【暮れなずむ】日は暮れた？ 暮れていない？【クイズ】
【暮れなずむ】の正しい意味は【ア】
もともとの意味はア。
なかなか日が暮れないことを表す言い方です。
「なずむ」は、漢字では「泥む」「滞む」などと書き、障害があってなかなか進めないという意味の古語です。そこから転じて、ものごとが思うように進まないことを指すようになりました。つまり、「暮れる」＋「なずむ」で、暮れる状態がなかなか進まないという意味が本来の使い方です。特に、日が長くなった春の日の夕方、暮れそうで暮れないようすを表す際に使われる言葉です。
ところが、「こちらはすっかり暮れなずんできた」のように、すっかり暮れたという意味で使う人が増えているようです。「日がすっかり暮れた」という意味を載せている辞書はまだなく、すっかり暮れたという意味で使うのは本来の使い方ではありません。
用例
○ 春の日は暮れなずんでいた。
○ 暮れなずむ山々をじっと眺める
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※この記事は『間違いやすいことばの意味探し辞典』（三省堂）の内容をWEB掲載のために再編集しています。
