プチプラおしゃれ動画が人気の【Otomatoさん】先輩の急死をきっかけに教師を早期退職、ユーチューバーに
高校教師から、プチプラをおしゃれに着こなすユーチューバーに転身! 自由を手に入れ、動画制作・配信という世界で自己表現するOtomatoさんに、50代でギアチェンジしたきっかけや、今の暮らしについて伺いました。
Profile
Otomatoさん ユーチューバー、インスタグラマー
おとまと●高知県出身、東京都在住。60歳。
高知県と東京都で高校の英語教師を通算25年間勤める。
2020年に早期退職し、ユーチューブチャンネル「Otomato Beauty」を開設。企画から配信までひとりで行うコンテンツクリエーターとして活動中。
インスタグラムでも発信。現在は夫と2人暮らし。
人生には限りがある。“今やらなければ”
「皆さん、こんにちは。いかがお過ごしですか」―上品な語り口で始まる、Otomatoさんのユーチューブチャンネル。ユニクロ、GU、H&Mなどプチプラのアイテムで、「高見え」するファッションコーディネートを発信し、50、60代の女性を中心に支持を集めている。現在のチャンネル登録者数は約4万5000人。今や人気ユーチューバーとして活動するオトマトさんだが、6年前までは高校の英語教師だった。
「教師の仕事は楽しく、生徒たちの成長を見られる喜びもあり、やりがいもありました。ただ、とても忙しかったんです。50代の頃は学年主任も任され、朝から晩まで働き、自由な時間がない状態でした」
そんなとき、悲しい知らせが届く。
「以前、都立高校で一緒に働いていた先輩が、退職直前に急に亡くなったのです。ご自身がリタイアされた後の日々をすごく楽しみにされていたのに。どんなに無念だったか。身近な先輩の死はショックで、命の儚さを痛感しました」
人はいつ死ぬかわからない。やりたいことは今やらなければと、54歳で早期退職を決意する。
「ひとり娘も独立し、夫と私、双方の両親も見送りましたから、もう頑張らなくてもいいかなと。夫と娘に退職すると伝えたら驚いていましたけど、『いいんじゃない』と言ってくれました」
教師時代のOtomatoさん
リタイア後にやってみたいことの一つがユーチューブだった。
「教師時代から休日にカフェ巡りをして、その様子をインスタグラムにアップしていたんです。それが楽しくて、退職したらユーチューブに挑戦しようと。趣味の延長でできるし、収入を得られる可能性もある。元手はほぼかからずノーリスク。教師なので人前で話すことには慣れていますし、私にもできるかなと」
退職したのは、コロナ過が始まった2020年の3月。外出自粛期間中に、動画制作の指南をするユーチューブチャンネルを見ながら方法を学んだという。
「もともと電子機器類が好きなので、デジタルカメラやピンマイクなどを使い、撮影から編集、配信まで独学し、全部ひとりで行っています。最初の頃は、家でエクササイズをしている動画や、英語の授業、グルメ、メイクなどいろんな内容を配信していました。5時間かけて頑張って作ったのに、再生回数がたった36回とか(笑)。そんなときもありました」
それでもめげずに試行錯誤しながら配信を続けるうちに、 「メイクの方法など視聴者に役立つ情報を提供すると再生回数がのびる」と手応えを感じる。
「ただメイクは私の専門外で、あまりネタがない。私が好きなのはファッション。教師時代は装いにも制限があったけれど、今は自由に楽しめる。それでファッション系の動画を配信するようになったのです」
そして、GUのコーディネートを紹介した動画がバズった。
「GUって若者向けでしょ。当時、私の年代のユーチューバーで、GUファッションに手を出す人はあまりいなかったんです」
こうして、プチプラの服や小物などを用いた「高見え」する着こなしと、その装いで街歩きやカフェを巡る、おしゃれな暮らし、というオトマトさんチャンネルのスタイルが確立する。
