6割の人が間違っている!?【浮き足立つ】の本当の意味とは?【クイズ】
【浮き足立つ】の正しい意味は【イ】
もともとの意味はイ。
「浮き足」とは、足のつま先だけが地面についてかかとが上がっている、つま先立ちの状態のこと。この状態は不安定なので、足が地に着いておらず、落ち着かないようすを表すようになりました。
令和元年度の「国語に関する世論調査」では、「喜びや期待を感じ、落ち着かずそわそわする」が60.1%、「恐れや不安を感じ、落ち着かずそわそわする」が26.1%と、もともとの意味を選んだ人よりも倍以上の人が異なる意味を選ぶという、逆転した結果が出ています。
「喜びや期待を感じ、落ち着かずそわそわする」を選ぶ人が多い理由としては、「浮き立つ」がうきうきした気分を表すことから、「浮き足」もうきうきしたようすを表すという連想がはたらいているのかもしれません。
現在では「浮き足立つ」という形で使いますが、古くは「浮き足になる」という形で、逃げ出しそうになるようすを表しました。「浮き足を見せる」という言い方もありました。
用例
○ 倒産の危機に瀕して、社員はみな浮き足立っている。
○ これくらいのピンチで浮き足立っていては困る。
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※この記事は『間違いやすいことばの意味探し辞典』(三省堂)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
