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マンションを手放して賃貸のUR団地へ!50代半ばから始めた「所有」にしばられない暮らし

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ゆうゆう編集部

人生の後半戦、“自分サイズ"を見直して、シンプルかつコンパクトに暮らし替えをされた方を紹介する「小さい暮らし」の見本帖。今回、登場いただくのは、会社員でユーチューバーのくらっしーさん。後編では、今の暮らしや物を所有することについての考えなどを伺いました。

▼前編はこちら▼

>>団地暮らしを満喫中!50代半ばで持ち家から賃貸に住み替えた理由&おすすめの工夫とは?

すべてを手放すその日のための準備を

和洋折衷のレトロな雰囲気にあふれたくらっしーさんの住まい。UR団地を初めて内見したときに「暮らしの創造ができる場所」と感じ、引っ越し後はUR団地でのウェルビーイング(心身ともに健康で社会的にも満たされた状態)な暮らしの動画投稿もはじめた。

「UR団地は高齢者などへの対応が先進的で手厚いことも魅力の一つ。ちょっと狭かったり旧式だったりするのですが、そんな制限があることであれこれ工夫する楽しみもあります」

「山の上ホテル」や「大丸心斎橋店」で知られるアメリカ人建築家、W・M・ヴォーリズを敬愛するくらっしーさん。ヴォーリズ建築の中でも、日本初の西洋式の集合住宅「お茶の水文化アパートメント」が憧れの存在で、上質な家具が備えつけだったことにも共感している。

「家具はあくまで一時的な所有。次の住み手に継承していくスタイルは、エコで職人さんの技術も保護されますから、現代でも大いにありだと思います」

リビングに並ぶアンティーク家具も、いずれ購入店の再買い取り制度を利用して、次なる人へ渡していきたいと考えている。

「私たちはこの世を去るとき、すべてのものを手放しますよね。持ち家の場合も同じで、受け継ぐ人がいなければ体が動くうちに処分のめどをつけておくことが必要だと感じます」

将来は「お茶の水文化アパートメント」のような美しい集合住宅の企画に携わり、寮母のようなことをしていたい——。くらっしーさんの脳裏には、そんな密やかな夢が広がっている。

「やめたこと」はなんですか?

体調管理は大切。明け方まで作業に集中するのをやめました

考えごとをしたり、思いついたことを書き留めたりするのに夢中になり、気がつくと外が明るくなっていたということがよくあったそう。「年齢のせいか、翌日に影響が出るようになってしまいました。仕事の面でも自分の体調管理は大事なので、最近は自制中です」

「手放したもの」はなんですか?

置き忘れるとショック大!あえて長傘は持たずに折りたたみ傘だけに

「雨が上がるとかさばるし、すぐ置き忘れてしまうので、長傘は持たず折りたたみ傘だけに」。晴雨兼用でUVカット率100%の頑丈な高性能タイプ(右)と、コンパクトな超軽量タイプ(左)を使い分け。

テーブルとセットの椅子は味気なくて、部屋の広さに合わせて2脚処分

不用品回収業者に依頼して、4脚あったダイニングチェアを2脚に。「来客時は、いろいろな椅子を寄せ集めてくるほうが楽しいかなと」。普段愛用しているのは「飛騨産業」のヴィンテージチェア。

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