【したたか】な人ってどんな人? 間違って使いがちな日本語【クイズ】
【したたか】の正しい意味は【イ】
もともとの意味はイ。
「したたか」は、強くしっかりしているようすや、他からの圧力になかなか屈しないようすを表します。漢字では「強か」あるいは「健か」と書きます。
「したたか」は、「打たれ強い」や「しんぼう強い」「がまん強い」といった言葉に言い替えることができます。また、「したたか者」であれば、「海千山千の者」「一筋縄ではいかない者」と言い替えることができるでしょう。
映画やドラマ、漫画などで描かれる「したたかな」主人公は、いやがらせや逆境にも負けずに生き抜いていき、その姿に視聴者や読者も勇気づけられることが多いです。
このように「したたか」は、本来はプラスの意味で使われる言葉だったのですが、しぶといようすが、マイナスのニュアンスで受け止められる場合があるせいか、「ずる賢く計算高い」という意味で使われることも多くなってきました。
マイナスの意味でしかとらえていない人もいるので、人を褒めようとする際には、言い替えることも必要でしょう。
用例
○ したたかに世の中を生き抜く主人公の姿に感動した。
○ 世間の荒波を乗り越える、したたかな女性を描いた小説。
▼あわせて読みたい▼
>>【気がおけない】って、気配りや遠慮をすること? しないこと?【クイズ】 >>あなたも間違って使っているかも!?【お茶を濁す】の本来の意味、知ってる?【クイズ】 >>5割の人が間違って使っている!?【御の字】の正しい意味とは?【クイズ】
間違いやすいことばの意味探し辞典
三省堂編修所 編/三省堂
「雨模様」って、雨が降ったりやんだりしているようす? 雨が降りそうなようす?
「気が置けない」って、気配りをしなくてよい間柄? 気配りをしなくてはならない間柄?「やおら」って、急に? ゆっくり?
勘違いしやすい言葉、間違いやすい意味を、語源や世論調査の結果をもとにわかりやすく解説。勘違いしやすい理由や使う際の注意点などにも触れ、言葉の意味に自信のない人必携の一冊。
※詳細は下記のボタンより
※この記事は『間違いやすいことばの意味探し辞典』(三省堂)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
