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【しのつく雨】は「どしゃ降り」?「小雨」? 間違って覚えがちな日本語【クイズ】

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ゆうゆうtime編集部

【しのつく雨】の正しい意味は【ア】

もともとの意味はア。「しのを束ねるような雨」ともいいます。

「しのつく雨」の「しの」は、メダケやヤダケといった種類の植物の総称。メダケやヤダケは、名前は「タケ」ですが、分類上はササの一種です。篠竹、あるいは篠笹とも呼ばれていて、細くて群がって生えるのが特徴です。

この「しの」が突き落ちてくるように、細いものが、一面に激しく飛んでくるようすを表すのが「しのつく」であり、「しのつく」の「つく」は漢字で書き表せば「突く」になります。

このように、もっぱら大粒で激しい雨を表す言葉として使われますが、「静かに降る雨」を思い浮かべる人もいるようです。「しの」という言葉には柔らかい響きがあり、「しとしと」という言葉が連想されやすいせいもあるでしょう。また、「つく」から、体にまとわりつくような雨をイメージさせるのかもしれません。

「激しく降る雨」と「静かに降る雨」では正反対の意味になりますので、注意が必要です。

用例

○ しのつく雨に襲われて、慌てて建物の中に駆け込んだ。
○ こんなしのつく雨の中、とても外出なんてできない。

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※この記事は『間違いやすいことばの意味探し辞典』(三省堂)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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