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【ばけばけ】自分に呪いを移し替えた、トキ(髙石あかり)の仰天行動。オカルト好き少女の一面を発揮?

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田幸和歌子

自分にその呪いを移し替えた仰天行動!

さて、そんなイセは、トキにヘブンの執筆のために、「言い伝え」を語ってほしいと頼まれ、丈と正木が連れてきてイセは呪われた女だから近づくなと忠告した男・村上(緒方晋)と交互に「言い伝え」を語り始める。それらはヘブンに「シッテル!」と一蹴されたり、それ以上の深掘りができずヘブンの期待にこたえるものではなかったが、イセ本人が呪われている話をしてほしいとトキにお願いされ重い口を開いて語り始めたのが、「人形の墓」である。

両親を続けて亡くしたイセだが、村には1年以内に家族の2人が亡くなった家は、すぐに3人目が亡くなり、4人目は呪われるという言い伝えがあるという。そのために藁人形を作って墓に埋め身代わりにするというのだが、それをしなかったため兄が死に、自分は病と借金を背負うという「呪い」を受けているという。

【ばけばけ】自分に呪いを移し替えた、トキ(髙石あかり)の仰天行動。オカルト好き少女の一面を発揮?(画像5)

「ばけばけ」第104回より(C)NHK

あまりに重いリアルな話に座は静まり返ってしまい、イセは申し訳なさそうに立ち上がり去ろうとする。そのときトキが何をしたかといえば、イセがそれまで座っていた座布団に移り、これで自分にその呪いを移し替えたという仰天行動であった。

「おイセさん、不幸は私に乗り移ったけん、これからはきっとええことある」
この重い呪いを軽くあしらうトキ、これは幼いころからフミの語る怪談に目を輝かせていたオカルト好き少女のようなものが発揮されたといっていいのかもしれない。

思えばトキも、父の司之介(岡部たかし)がつくった大借金によって小学校すらまともに通うこともできなくなる転落人生を送ってきたものの、松野家全体が醸し出す明るい空気によってそれを乗り越えてきた。好奇心豊かなトキはある意味〝陽キャ〟的存在なのかもしれない。そういう意味では圧倒的〝陰キャ〟のイセとは真逆の存在だ。

ともすれば〝陽キャ〟的感覚は、それが優しさであったとしてもかえって傷を逆撫ですることだってあるかもしれない。しかし、それが楽にしてくれることだってある。トキとイセの場合はそっちのパターンのようだ。トキの突拍子もない(?)行動によってイセは初めて笑い、呪われた女は解放された。

【ばけばけ】自分に呪いを移し替えた、トキ(髙石あかり)の仰天行動。オカルト好き少女の一面を発揮?(画像6)

「ばけばけ」第104回より(C)NHK

「アナタ、コトバ、アナタノカンガエ、ワタシ、ヒツヨウ。モットモットネガイマス」
この経験を経て、ヘブンはあらためトキにそう言った。トキはヘブンの執筆家という部分においてもかげがえのないパートナーである。それをあらためて認識したことで、二人三脚となるこれからの執筆活動に期待が高まる。

はたしてこの先、ヘブンとトキは「言い伝え」をどう形にしていくのか。ラスト1ヶ月の展開に期待がふくらむ。

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