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『モナ・リザ盗難事件』はなぜ2年も未解決だった?意外な盲点と“新技術・指紋鑑定”が犯人を暴くまで

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ゆうゆうtime編集部

1913年、犯人のペルージャは『モナ・リザ』を携えてフィレンツェにおもむき、これを骨董商に売ろうとして警察に通報され、逮捕された。むろんのこと、空(から)となった額縁のガラスに残されていた指紋と、ペルージャの指紋は一致した。

ペルージャは、自分は愛国心に駆られて『モナ・リザ』を盗んだ、フランスに略奪されたこの絵を母国イタリアに連れ戻したかったのだ、と弁明した。レオナルド・ダ・ヴィンチの死の1年前に当たる1518年に、フランス国王のフランソワ1世がこの絵を買い上げたことを知らなかったのだろう。歴史研究者の推定によると、フランソワ1世は代金として4000エキュ(現在の貨幣価値に換算すると160万ユーロ超)を支払ったようだ。

母国イタリアで裁かれたペルージャは、1年と15日の実刑判決を受けた。比較的に軽い刑となったのは、彼の愛国心が考慮されたからだろう。そして刑期をまっとうすることなく、早めに釈放された。

『モナ・リザ』はイタリア各地で特別展示されて大人気を博したのち、1914年1月4日にルーヴルに帰還した。

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著者 Profile

フィリップ・ボクソ(Philippe Boxho)
法医学医。作家。
1965年生まれ。ベルギーを代表する法医学医であり、同分野の第一人者。リエージュ大学法医学教授、および同大学法医学研究所所長を務める。そのキャリアにおいて6000体を超える検案、4000体以上の司法解剖を執刀。膨大な専門知識を有する医学の権威として、重罪裁判所での証言回数は300回以上に及ぶ。医学・学術界への貢献に加え、作家としてもフランスやベルギーで絶大な人気を誇り、本書を含め、著作は世界で累計160万部を売り上げる。「死」や「法医学」という厳粛な現実を、人々の知的好奇心を揺さぶる一級の物語へと昇華させるその筆致は、多くの読者を魅了してやまない。

※この記事は『死体は語りだす』フィリップ・ボクソ著、神田順子訳(三笠書房刊)の内容を、ウェブ記事用に再編集したものです。

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