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定年後の父が急に“過激な情報”に傾いたのはなぜ?背景にあるネットの仕組みを【池上彰が解説】

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池上彰

教師にもメディアリテラシー教育を

日本の場合もメディアリテラシーの教育は始まっていますが、フェイクニュースの見抜き方など、ここまで詳しい手法を教えたりはしていません。

現時点で日本のメディアリテラシー教育は、小中学校の国語科や社会科で新聞の読み方などを教えるレベルにとどまっています。これは、日本では学校教科書がおよそ10年ごとに作り替えられる学習指導要領に基づいて作られているので、どうしても現実から遅れがちになるからです。

学校の先生たちが子どもたちにフェイクニュースの見抜き方などを教えていくことが、やはり今、急がれることだろうと思います。そのためには、学校の先生自身がメディアリテラシー教育を受けるべきでしょう。

カナダは、教師にメディアリテラシー教育をするためのリソースを提供し、スウェーデンやデンマークは、教師をトレーニングしています。先生たちがメディアリテラシーの重要性を理解し、学んだ上で、子どもに教えていくというわけです。

日本の小中学校では、コロナ禍に前倒しで「1人1台端末」が配布されました。休校などの緊急時に必要だったため仕方ないのですが、デジタル機器が得意な先生と不得意な先生とで使い方がまったく違うなど、格差が生まれています。

クラス全員のパスワードを共通にしていたことで、児童・生徒たちの間で他の子どものメッセージのやり取りが盗み見し放題だった、他人になりすまして人が作ったスライドを消すなどのいたずらをする子がいた、それに先生が気付かなかった、という事件もありました。日本のメディアリテラシーには、大きなバラつきがあるのです。

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