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日陰でも安定して咲く【ヤマアジサイ】が主役に。アジサイ26種28本を育てる神奈川県・豊郁子さんの庭

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園芸ガイド編集部

リビングから眺めるこだわりのガーデンが何よりのおもてなし

来客が多い豊さんのお宅では広々としたリビングの大きな窓から望むメインガーデンが、何よりのおもてなしです。大きな一枚板のテーブルの心地よい椅子に腰かけると、ガーデンを眺めながらの庭談議はエンドレス、時間のたつのを忘れてしまいます。

1階は寄せ植えやリース作りなどのワークショップを開催することがテーマの部屋のため、基本的に土足で過ごすことができ、窓をあけてすぐにテラスに出ることができます。

リビングの前のパーゴラの下のテラスは、仕上げの石版を豊さん自身でカットして貼ったもので、施工中にラインで送られてくる途中経過をみんなで見守りながらアドバイスをしたりと、こだわり派の豊さんの頑張りを見届けていました。豊さんが庭作りを始めた年から今年でまる6年が過ぎ、骨格だけだったころと比べると植物はかなり成長し庭はしっとりとしています。

「そうね、この庭が落ち着いたといえるようになるためには、最低5年はかかるわよ」と、先輩ガーデナー風を吹かせて言ってみましたが、今では誰が見ても立派なガーデンに成長していると思います。

レンガのサークルがあるメインのガーデンには株立ちのアオハダが葉を広げていて、その株元には斑入りスズラン、アスター・ディバリカツス、アキチョウジ、ギボウシ ‘ホワイトフェザー’ 、ギボウシ ‘レイクサイドペイズリープリント’ 、ハルシオンが彩る。

「庭の勉強会で『ここにサークルを作るときはヨーカンレンガを使ってね』と言われても『ヨーカンレンガ(※)』の意味がよくわかりませんでした」と今だから笑って告白する豊さん。コツコツと作業をして敷いたレンガはメインガーデンのフォーカルポイントのひとつ。

※特定の形状のレンガを指す呼び方で、「ヨーカン(羊羹)」は、並形の小口寸法を約半分に割ったもの。

テラスの石やフェンスの木材の余りを使って小道に。フェンスとアーチにバラを這わせて、幅1mほどの通路も庭に。奥の日当たりがあまりよくない部分には大好きな山野草を植えて。

季節を感じて日よけにもなるパーゴラが活躍

パーゴラは強い日差しをやわらげ、心地よい木陰をつくる天然のシェルターです。バラやブドウのようなつる性の植物を組み合わせれば、春にはパーゴラいっぱいに咲いたバラの香りが楽しめ、散りゆく花びらも絵になります。木漏れ日の下で読書やティータイムを楽しみ、季節の移ろいを肌で感じる、庭を「眺める場所」から「過ごす場所」へ変える工夫です。

春は白いバラの花を、初夏にはバラの葉の緑が涼しげで日よけにも、秋は赤くなったバラの実をと、季節ごとに楽しんでいる。

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取材・文/橋本景子
撮影/柴田和宣

※この記事は『園芸ガイド』2026年春号の記事を、WEB用に再編集したものです。

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