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やさしい風情が魅力の【オールドローズ】育てやすいバラ品種と剪定・肥料のコツ

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吉原美奈子

やさしい風情が魅力の【オールドローズ】育てやすいバラ品種と剪定・肥料のコツ

ブルボン系の‘ルイーズ オディエ’を‘ピーチ ブロッサム’などと共に。オールドローズは柔らかい雰囲気の植物と相性バツグン。(筆者撮影)

バラには非常に多くの品種がありますが、本当に大まかに分類するとオールドローズモダンローズに分けられます。おすすめのオールドローズと、モダンローズとは少し異なる栽培法をご紹介します。

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白い5弁の花びらをもつ原種バラ。葉も花も小さくて今のバラとは全然違いますが、バラの祖先はこうした花でした。(筆者撮影)

オールドローズとはどんなバラ?

オールドローズとは19世紀以前から存在する古いバラのことを指します。
紀元前には野生のバラがあったことがわかっていますから、一口にオールドローズと言ってもその時代はとても長いわけです。

そもそも原種バラは華やかなモダンローズと違い、白やピンクの5弁の一重の花でした。
この原種が自然交雑や人による選抜を繰り返し、さまざまな美しいオールドローズが誕生していったわけです。

日本にも白のノイバラや、濃いピンクで花が大きめのロサ・ルゴサ(ハマナス)といった原種バラが自生しています。

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ハイブリッドティーローズ、オールドローズ、フレンチローズ…。花の終わりは摘みとってバラ風呂を楽しみます。(筆者撮影)

比較的育てやすい人気の品種

オールドローズは年代がとても幅広いため、時代や特徴により、ガリカ、ダマスク、アルバ、ケンティフォリア、ブルボン、チャイナなどの系統に分類されています。

系統ごとに樹形や咲き方、雰囲気が異なるため、それぞれの個性を知ってから植栽すると、より楽しめて栽培もしやすいでしょう。

中でもオールドローズという言葉のイメージにぴったり合うのがダマスク系、ケンティフォリア系、ブルボン系で、優雅な花形と芳香はこれぞオールドローズという雰囲気です。

ダマスク系では花付きがよく強香の‘イスパハン’、白花の名花‘マダムアルディ’がおすすめ。
ケンティフォリア系は花弁が多い美形ぞろいですが、‘ファンタンラトゥール’は高温多湿な日本の庭でもよく育てられる品種です。

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最近はオールドローズのやわらかい花色や形を持つモダンローズもたくさんあります。こちらのバラは宝珠弁咲きが新しい。(筆者撮影)

ブルボン系は、花形と香りが素晴らしい上に返り咲き性も備えている人気の高い系統。
絞るのは難しいのですが、育てやすさを考えれば‘ルイーズ オディエ’、コンパクトな庭にも向く‘ブールド ネージュ’でしょうか。

上の3系統より時代が下がりますが、チャイナ系は四季咲き性のあるオールドローズとして知られます。

特に‘オールドブラッシュ’は秋まで繰り返し咲き、樹形も自然にまとまり、暑さに強いため日本の庭にぴったりのオールドローズといえます。
‘ヘルモサ’もコンパクトで育てやすいでしょう。

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宿根草とバラが植えられた北海道のガーデン。バラが大きくなり草花と混じり咲くと素敵なロケーションになるでしょう。(筆者撮影)

オールドローズとは、1867年に最初のモダンローズである‘ラ・フランス’が登場する以前に育種・栽培されていたバラの総称です。ダマスク系やガリカ系など豊かな香りと花姿を特徴とする系統がいくつかあり、多くは一季咲きです。自然な樹形の美しさから、ナチュラルな庭づくりによく取り入れられます。

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モダンローズとは、19世紀後半以降に登場したバラの品種群で、現在のバラ栽培の主流を担っています。ハイブリッドティーやフロリバンダなどが含まれ、鮮やかな花色、豊富な形状、長い開花期間が特徴です。ガーデニングでは品種選びの幅広さから初心者にも人気で、切り花にも最適です。クラシカルな香りを楽しめる品種も多く、庭やベランダを華やかに彩ります。

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返り咲きとは、通常の花期を過ぎた後、再び花を咲かせる現象で、おもに気温の変動や剪定のタイミング、肥料や水分条件が影響します。バラやアジサイなどで見られ、特に温暖な秋に発生しやすく、長く花を楽しめる反面、植物にとってはエネルギーの消耗が大きいため、年に一度の開花に比べて樹勢が弱ることもあり、管理には注意が必要です。

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四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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一季咲きとは、一年のうち特定の季節にのみ花を咲かせる植物のことを指します。特にバラにおいてよく使われる用語で、春から初夏にかけて一度だけ花を咲かせ、その後は葉の生長や株の充実に向かうタイプの品種を指します。これに対して、四季咲きの植物は年間を通じて複数回花を咲かせる特性があります。

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高植えとは、植物を植える際に、周囲の地面よりも高く土を盛り上げて植えつける方法です。​水はけが悪い土壌の場合にこの手法が用いられます。

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地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

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一番花とは、一つの株の中で最初に咲く花のことを指します。特にバラやトマト、ナスなどの野菜栽培において、一番花の管理が重要視されることもあります。

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花形とは、ガーデニングにおいて花の形状や咲き方を指します。漏斗形、鐘形、バラ形など多彩なタイプがあり、花壇や鉢植えのデザインで個性や全体の雰囲気を引き立てます。特に寄せ植えや庭づくりでは、異なる花形を組み合わせることで立体感や動きを演出できます。例えば、パンジーの平らな花形とチューリップの漏斗形を組み合わせることで、視覚的にバランスの取れた華やかな空間が生まれます。花形の組み合わせ方の工夫次第で、ガーデニングの幅は無限に広がります。

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花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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樹形とは、樹木の全体的な形や姿のことで、自然に育ったままのものから、人の手によって整えられたものまで、さまざまなスタイルがあります。たとえば「立ち性」「横張り性」「ほうき状」などがあり、ガーデニングでは庭のデザインやスペースに合わせて選ぶことが多いです。また、剪定によって希望の樹形をつくることも可能で、生け垣やシンボルツリーなどにおいて重要な要素となります。理想的な樹形を保つためには、生長の段階に応じた手入れや剪定が欠かせません。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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枝とは、植物の幹や主軸から分かれて伸びる部分で、葉や花、果実をつける役割があります。枝の生え方や配置によって光の取り込み方や風通し、樹形が左右されるため、剪定や誘引を通じて理想的な姿に整えることがガーデニングでは大切になります。

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