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「旅先だから明るくしなきゃ」を手放す。巣ごもり気味でも楽しめる、50代からのひとり旅【岸本葉子さん】

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岸本葉子

「ひとり旅、してみたい。でも少し不安」——そんな方も多いのでは? 「50代は『ひとり旅』の適齢期」と語る、エッセイストの岸本葉子さんが、50代で再開した旅の楽しみ方を綴った新刊が話題です。『50代からのしあわせ「ひとり旅」』から一部抜粋して全5回でお届けします。第3回は、「旅先だからといってキャラクターを変える必要はない」という話。

▼前回はコチラ▼

>>50代のひとり旅は「ついで旅」でいい。岸本葉子さんに聞く、おっくうのハードルを下げるコツ

巣ごもりぎみ、人付き合いが苦手めでもだいじょうぶ

地方都市のひとり旅では、畳の部屋や大浴場、ジムで疲れを癒やすほか、余力があればむろん外へも出ます。

金沢では、お腹が空いて、遅い昼食をとろうと百貨店へ行くと、どの店もまだ混んでいて、地下でサンドイッチを買いました。上る階段を誤り、入ったのとは別の方へ出ると、そこは広々とした公園。緑の上を吹いてくる風が、いかにも心地よさそうです。

ホテルの部屋で食べるつもりだったのを、デパ地下へUターン。パックのジュースを買い足して、公園のベンチで食べました。

町の中心部の百貨店のすぐ隣に、こんな広々とした公園があるとは。東京では考えられません。さすが金沢です。ベンチから眺める町のつくりや、通りに並ぶ歴史的建造物には、加賀百万石の豊かさを感じました。

金沢の百貨店に冬に行ったときは、防寒ブーツの品揃えが印象的でした。裏ボアで、底が滑らないようになっているショートブーツが、東京とは比べものにならないほどたくさんあります。

仙台の百貨店でも、同じ印象を持ちました。金沢や仙台そのものは、雪はそう積もらないそうですが、周囲に雪の多いエリアを有しています。

「その土地らしさ」のあることをしなくてはと頑張らなくても、ふだんと変わりないようなことをしていても、その土地に身を置くだけで、「その土地らしさ」におのずとふれているものです。

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