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【豊臣兄弟!】最後の力を振り絞り、戦場へと向かう竹中半兵衛(菅田将暉)。荒木村重(トータス松本)のクズ男ぶりも見もの!

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志賀佳織

第24回「軍師官兵衛!」

信長は、籠城を続ける三木城の別所長治、そして有岡城の荒木村重と同時に敵対することとなり、戦いは膠着したまま1年半に及んでいた。小一郎は、信長の嫡男で織田家当主・織田信忠(のぶただ/小関裕太)の指揮のもと、有岡城に籠城した村重との戦いに臨んでいた。

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羽柴筑前守秀吉(池松壮亮)ほか/大河ドラマ「豊臣兄弟!」第24回より ©️NHK

信忠らとの軍議の席で、小一郎は、相手が10カ月近くも籠城していながら兵の士気に乱れがないこと、疲弊の色も見えないことなどに違和感を覚えると唱える。「どこからか兵糧(ひょうろう)が運び込まれているのではないかと」

その真実を探ろうと小一郎たちが夜、張っていると、夜陰に紛れて荷車を押し、兵糧を運び込もうとする織田方の兵に遭遇した。彼らは「有岡城に手を貸せば、たんまり銭がもらえるのじゃ」と告白した。小一郎は彼らを成敗しようとはせず、穏やかに説得。「いくらじゃ。いくらで雇われた。わしはその倍出す。その代わり、二度とこのような真似をいたすな。これまで通りこの砦を守り、織田のために力を尽くすのじゃ」。うろたえる兵に小一郎はさらにこう重ねる。「わしは仲間と殺し合いなどまっぴらじゃ」

策に窮した村重が相談した相手は、城内の牢に幽閉している官兵衛だった。足枷をつけられ、髪も下ろし、魂が抜けたようにボロボロになった官兵衛は鬼気迫る表情で「もう何も考えたくないのじゃ。お互い無様じゃのう」と吐き捨てる。

数日後、村重からの打診を受けた小一郎は有岡城を訪れた。村重は「これまでのこと、どうかご容赦くだされ」と頭を下げる。小一郎は、村重を説き伏せるにあたって、村重の妻・だし(山谷花純)を調略していたのだった。そして、だしとしても不本意ながら、皆を救うにはこれ以外に道はないと思い、受け入れたのだと明かす。「必ずや殿のお命もお助けくださいませ」と懇願するだしに、小一郎は「むろん、そのつもりです」と答える。そして、「松寿丸は生きておる」という官兵衛への伝言を、だしに託すのだった。

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だし(山谷花純)、荒木村重(トータス松本)/大河ドラマ「豊臣兄弟!」第24回より ©️NHK

しかし、翌朝、事態は思わぬ方向へ向かってしまう。信長の対応を想像して怖気づいた村重が、妻子も家臣も見捨てて、ただ一人毛利方へ逃走したのだった。有岡城は織田方に落ち、信長は裏切り行為の見せしめとして、家来たちを皆殺しに、だしをはじめとする近親者についても京の六条河原で斬首に処せよと命じた。結局、救うことが叶わなかっただしの最期を、小一郎は悔しさを堪えて見届けた。

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大河ドラマ「豊臣兄弟!」第24回より ©️NHK

有岡城の落城を受けて、最後の標的は別所の籠城する三木城だけとなった。落ち込んで涙にくれる小一郎のもとを案じた秀吉が訪れ、「お前がやらねば、追い詰められた荒木勢との激しい戦になって、より多くの血が流れたであろう。助けられなかった命と同じく、救えた命があることを忘れてはならぬ。自分を責めるな」と慰めの言葉をかける。

信忠は、三木城について「降伏では手ぬるい」と言い放ち、播磨の者が二度と刃向かわないよう「討ち取れ」と命じた。そこへ姿を現したのは、幽閉より解放された官兵衛だった。そしてこう進言するのだった。「私は播磨に生まれ育ち、別所がいかに播磨の国衆から慕われているかを知っておりまする。総攻めすれば、もはやたやすく別所の城も領土も手に入りましょう。しかし播磨の民の心は手に入りませぬ。逆に血を流すことなく三木城の者たちを助けてやれば、ほかの国衆たちも我らに心を開き、織田家に忠誠を誓いまする。それこそが、まことの播磨平定にござりまする。何卒寛大な御下知を」

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大河ドラマ「豊臣兄弟!」第24回より ©️NHK

信忠は官兵衛の熱意と説明を前に「もとより播磨の総大将は筑前じゃ。好きに致せ」と観念し、理解を示した。改めて、秀吉、小一郎のもとを訪れ詫びを入れた官兵衛は、これよりは「黒田官兵衛」と生まれ変わり、二人に仕えることを誓った。二人も「とっくの昔からおぬしはわしらの仲間じゃ」と快く受け入れる。

秀吉らは三木城に赴き降伏を促すと、別所長治はこれを受け入れた。天正8(1580)年1月、長治は家臣の命と引き換えに切腹。ここに織田の播磨攻めは終結した。官兵衛も長浜城に戻り無事、松寿丸と再会が叶った。

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松寿丸(森優理斗)/大河ドラマ「豊臣兄弟!」第24回より ©️NHK

慶と再会した小一郎は「わしは変わってはおらぬか」と恐る恐る尋ねる。「何があってもあなたはあなたです。私たちの大事な旦那様でございます」と慶は優しく微笑み返し、小一郎にとっても長かった播磨攻めがやっと終わったのだった。

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大河ドラマ「豊臣兄弟!」第24回より ©️NHK

といった穏やかな場面から、最後は、信長と光秀、二人の姿である。そして、「本能寺の変まで、あと2年──」という字幕が映し出される。

それにしても、荒木村重である。天下一の卑怯者とも言われた人物だが、「死にとうない、死にとうない」と何かに憑かれたようにつぶやく姿は、ある意味人間臭くもある。同じ脚本家による2020年の朝ドラ「おちょやん」で最低のダメ父を演じたトータス松本が、またこんなクズ男を演じたとあって、ネットでは「またか!」と、その反響も大きかった。これ以後の登場はまだあるのか。こうなったら、その先も見届けたい気がしてきた。

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