【ガーデニングQ&A】ポポーの実つきに毎年ばらつきが…。栽培のコツを教えて!
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園芸ガイド編集部
植物を育てていくうえで、わからないことや悩んでいることはありませんか? ここでは、読者の皆さんから寄せられたガーデニングにまつわる疑問や質問、お困りごとに、園芸研究家の堀越禎一さんが回答します。今回のテーマは「ポポー」です。
Q ポポーの実のつき方に毎年ばらつきがあります
今年はポポーの実がとてもたくさんとれました。今まで最高の収穫量だったのですが、年によってかなりばらつきがあります。実のつき方に差があるのはなぜでしょうか?(千葉県佐倉市 59才)
A 葉のない位置で切ると枯れることがあります。まずは植えかえで樹勢を戻し、葉を少し残しながら段階的に切り下げましょう。
ポポーは北アメリカ東部原産で、丸みを帯びた紫褐色の花と、完熟した果実はクリーミーでトロピカルな香りの果肉が特徴の落葉高木です。チェリモヤやバンレイシなど同じバンレイシ科の果樹類の多くが熱帯や亜熱帯原産で耐寒性がありませんが、ポポーは温帯地域に自生する耐寒性を有し、東北地方でも栽培が可能です。日本への導入は明治時代で小石川植物園に植えられたのが始まりとされています。果樹としての産地化は進みませんでしたが近年、新たな品種が導入され苗木として販売されています。
そもそも収穫量が不安定
ポポーの実のつき方に毎年ばらつきがあるとのご相談ですが、栽培しているのは1本ですか、それとも複数品種を栽培しているのでしょうか。ポポーは品種により異なりますが自家結実性があり1本でも結実しますが、複数品種を栽培したほうが結実が良好です。
隔年結果性はない
ポポーは柑橘類などとは異なり、年により収穫量が変動する隔年結果性はないようですが、着果(収穫量)が不安定なことが果樹として普及栽培をするうえで問題とされ、果実の棚もちの悪さ(傷みやすいこと)と合わせ営利栽培が普及しなかった理由のひとつとされています。
雌蕊(しずい)と雄蕊(ゆうずい)の成熟期にずれがある
ポポーの結実が不安定な理由としてポポーの花が雌蕊先熟性であることがあげられます。雌蕊先熟性とは雄蕊(おしべ)よりも先に雌蕊(めしべ)が成熟する性質のことで、自花の花粉よりも他花の花粉と交雑するための植物の仕組みです。ポポーの花は雌蕊が雄蕊よりも数日早く成熟するため自花粉で受精結実することはほとんどありません。開花期がずれた他花があり、天候や訪花昆虫(クロバエ、ショウジョウバエなど)が訪花行動をする条件がそろわないと結実しません。
開花数が少ない場合は人工授粉で着果安定
1品種しか栽培していない場合、開花から数日たった花の雄蕊から花粉を集め、人工授粉をすることで結実率が高くなります。自家受粉の場合の結実率が10%程度であるのに対し他家受粉の場合は30%程度の結実率との研究報告もあります。生理落果のピークが2回ありますが、初めのピークで未受精の果実が落果します。複数品種で栽培したり、人工授粉により未受精の果実を減らすことで収穫量が安定します。
ポポーの栽培カレンダー 暖地(関東南部以西太平洋側)
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