【俺たちの箱根駅伝】第3話レビュー 熱を秘めた山下智久と、闘志むき出しの山本耕史。対照的な2人の演技が見応え十分
公開日
更新日
四戸咲子
竹中直人のベテラン感&戸塚純貴のフレッシュ感
徳重がゴルフ場へ向かうと、観客に紛れて試合を見つめる辛島の姿があった。初登場は後ろ姿だけなのに、その背中から厳しさとどこか哀愁までにじませるあたり、さすが竹中直人だ。自分の面倒くささをわかっているような、自嘲気味で偏屈な空気も絶妙で、声を荒らげなくても十分に迫力がある。どの世界でも面倒くさいベテランは厄介なものだが、その厄介さに妙な説得力があるのがこの人のすごさ。最初は「若手にやらせればいい。青臭いスポーツ中継は苦手だ」と突っぱねながらも、徳重や宮本たちの熱意に少しずつ心を動かされていく。そのわずかな変化まできっちり見せる抑えた芝居が効いていた。
一方、辛島の対極にいる若手アナとして登場するのが丸太真二(戸塚純貴)。好きなアナウンサーランキング1位の常連で、バラエティー番組のMCも務める人気者という役どころだが、これを演じる戸塚が実に巧い。本当にこういうアナウンサーいそう!と思わせる空気が自然で、華があるのにちゃんと地に足もついている。コメディからシリアスまで振り幅の広い戸塚だからこそ、この絶妙なリアリティーが出せるのだろう。
辛島との対比もくっきりしていて面白い。箱根駅伝のバラエティー化を狙う編成局長の黒石(高橋克典)から代役を打診されていた丸太が、徳重の「テレビが箱根を変えてはいけない」という熱い思いに胸を打たれ、「ありのままの箱根駅伝を伝えられるのは辛島さんです。私はまだ箱根の襷は受け取れません」と辛島に訴えかけるシーンは、新旧アナウンサーの思いも交錯し、グッとくるものがあった。
秋のお出かけにこのリュックがおすすめ!PR
詳細はこちらこの記事の執筆者
関連記事
