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【俺たちの箱根駅伝】第3話レビュー 熱を秘めた山下智久と、闘志むき出しの山本耕史。対照的な2人の演技が見応え十分

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四戸咲子

一歩ずつ箱根に近づく学生連合チーム。そして山本耕史登場!

1万メートル記録挑戦競技会を経て、それぞれが担当する区間発表が行われた学生連合チーム。まずは各々に2つの区間候補を割り当てた甲斐に驚く学生たちだが、「できるだけ近いうちに自分の走るコースを歩いてコースをじっくり観察し、自分なりにレースプランを立ててみろ。コースを熟知しているかどうかで本選での走りは変わってくる」という言葉に気を引き締めるのだった。

自分の不甲斐ない走りのせいで予選会を突破できなかったという自責とトラウマから抜け出せず、なかなか調子を上げられないキャプテンの隼斗(小林虎之介)。簡単に弱音も吐けず、ひとりで苦しさを抱え込んでいる感じがまたつらい。そんな隼斗の揺れる心を、小林がとても繊細に表現していて、今にも泣きそうな表情には胸が締め付けられる。「がんばれ…!」と応援したくなるばかりで、この苦しみをどう乗り越えるのかが気になって仕方ない。

隼斗を気にかけるマネージャーの計図(奥智哉)の健気さもいい。自信を持たせるため、甲斐の指示で練習のタイムを測るときに少しだけ早くストップウォッチを押し、記録がよくなったように見せる作戦に出るのだが、うまくいったとはしゃいだ勢いで失言し、本人にばれてしまう。その抜けたところが可愛らしく、怒らずに笑顔で諭す隼斗も優しい。ピュアすぎる2人に心が浄化された気がした。浩太(水沢林太郎)率いる“ネガティブ派”の3人は、甲斐を無視するなど相変わらず感じ悪いが、今回はこの2人のピュアさが吹き飛ばしてくれた。

そして忘れてはならないのが、甲斐のライバルとして登場した王者・東西大学の監督・平川庄介(山本耕史)。甲斐とは学生時代のライバルで、ランナーとしては甲斐が勝っていたが監督としては自分の方が経験者だとばかりに本選3位以上という目標を掲げる甲斐を見下し、容赦なく叩いてくる。演じる山本は近年、“クセつよ”俳優として存在感を示しており楽しみにしていたが、期待どおり。ただの嫌な人で終わらず、ちゃんと強敵に見えるのが山本のすごさ。熱を内に秘めるクールな山下と、全身で火花を散らすような山本の対比も見応え十分。インタビューで「学生連合廃止」を唱える平川は一体何を企んでいるのか…。

箱根駅伝まで45日。いろんな役者が出そろってきて、ますます楽しみになってきた。

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