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今さら聞けない「美容医療クリニックって、どんなところ?」50代から知っておきたい、超基本的で最先端の美容の話。

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植田晴美

いつの間にか増えてしまったシミやシワ、たるみ。美容医療クリニックの話を聞くと、「興味はあるけれど少し怖い」「行ってみたいけど」という人も多いのでは? そんな超ビギナーのための美容医療についてのレクチャーをお届けします。教えていただくのは、上原恵理先生が院長を務めるTHE ONE.のトップドクターのひとり、廣瀬雅史さんです。第1回は「美容クリニックって、どんなところ?」

シミ、ほうれい線や目尻のシワなど、加齢とともに増えていく肌の悩み

「シミが増えた、濃くなってきた」「ほうれい線がくっきり」「目尻、眉間のシワが深くなってきた」「ハリが失われて、肌がしぼんできた」「肌がくすんで、疲れて見えるなどなど。加齢とともに誰もが感じるのが肌コンディションの衰えです。そんな悩みを何とかしたいと、高価なコスメを試したり、エステサロンに通ったりしている人も多いのでは? 

でも自己流のスキンケアやサロン通いで、肌悩みが解消するかといえば……答えは「?」「?」「?」。「他人に肌ケアをしてもらって、気持ちいい」「のんびりとリラックスできた」、でも「悩みが解消したかどうか、よくわからない」というのが、あれこれ試したことがある人の正直な感想ではないでしょうか?

マチュア世代の肌悩みを本気で何とかしたいのであれば、美容医療クリニックに相談するという選択肢があります。

エステサロン、皮膚科クリニックと美容医療クリニックの違いは?

「美容医療クリニック? それって美にこだわりがある特別な人が行くところでしょ」「鼻や目を整形したいわけではないから、自分とは無縁な場所」なんて思っていませんか。でもそれはひと昔前のイメージで、メスを使うようのものばかりではありません。

美容医療クリニックは、医学的な見地から診て、美容全般の悩みを改善・解消する提案や治療をしてくれる場所。肌悩みを解消し、今よりきれい&若々しい状態にするため、実はマチュア世代こそ、上手につきあいたいところです。実際、50代、60代で通っている方も少なくありません。ただし、保険適用外の自費診療で、施設によって質も異なるため、信頼できるクリニックを見極めることも重要になります。

肌悩みを改善・解消する場所としては皮膚科クリニック、美しさを求めるための施設の代表的なものとしてエステサロンがありますが、それらと美容医療クリニックの違いを簡単に整理すると次のようになります。

エステサロン

機械や手技(マッサージ)などを使って施術を提供するところ。

■メリット:気軽に試せる。癒し、リラクゼーション効果がある。

■デメリット:美容的な悩みの解消にはつながらない。高額な費用がかかる場合もある。

皮膚科クリニック

湿疹、いぼ、にきびや吹き出物など、皮膚の病気を治すところ。

■メリット:保険で治療が受けられる。

■デメリット:ニキビに対してはこの治療、肌荒れについてはこの薬など、厚生労働省で決められた薬剤や治療法は受けられるが、厚生労働省で病気と認められない美容医療は保険適用にならない。

美容医療クリニック

一人一人の悩みにアプローチして、現在よりも美しい状態にしたり、エイジングの影響を遅らせたりすることができる。

■メリット:提供されるのはエビデンスのある医療なので、効果を実感しやすい。ニキビやマスク荒れなど、一般的な肌トラブルなどについても、その人の肌状態にあった治療を提供してくれる。

■デメリット:自費診療で、費用や提供される治療の内容、その質などは施設などによって異なる。

インターネットで「シミ・改善」などのキーワードを入れて検索すると、美容医療クリニック、エステサロンなどがたくさん表示されます。また提供されるメニューも似たような名称が多いため、「どちらに行けばいいの?」と迷ってしまうかもしれません。

簡単にいうと、エステサロンと美容医療クリニックで提供されるもの施術の差は、エビデンス(根拠)あるかどうどうか。美容医療クリニック提供されるのは、国が一定の効果があると認めた治療です。

たとえば同じ「脱毛」でもエステサロンと美容クリニックでは使う機器の種類やパワーが違います。施術を行ってくれる人も、サロンは必須の資格がなくてもなれるエステティシャン、美容医療クリニックでは国家資格を持っている看護師というふうに差があるのです。

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