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いらいら、モヤモヤしている人に。玉置妙憂さんの提案「あなたの人生を幸せな物語にできるのは、あなただけです」

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ゆうゆう編集部

相談2
夫が突然亡くなった喪失感から 抜け出すことができません

昨年、夫が脳出血で突然亡くなったのですが、1年経った今でも心が苦しくてつらいです。もっと夫の健康に注意するとか、何かできることがあったのではないかと自分を責め てしまうこともあります。息子はいますが、独立して別居しているので、ひとりの暮らしが寂しいです。
親しい友達は私を気づかって、慰めてくれたり、食事や旅行に誘ってくれたりしますが、その気になれません。「いつまでも泣いているとダンナさんも悲しむよ」と言われても どうしようもないのです。(55歳・静岡県)

玉置妙憂さんの提案 亡くなってまだ1年。苦しいのは当然のこと。時を待ちましょう

ご主人を亡くしてまだたった1年です。つらい気持ちが消えないのは当然のこと。大切な人を亡くしたことによるグリーフ(悲嘆)期間は、一般的に2年といわれます。もちろん 2年で苦しみが消えるわけではありませんが、1年前よりは確実に軽くなっていくものです。仏教ではそれが三回忌にあたります。そうやってゆっくり回復していくのです。

でも周囲の人はあなたと同じ苦しみを背負ってはいません。励ましの言葉の本音は、「あなたの悲しい顔を見ると私がつらい。だから元気になってね」ということ。自分のため のダメ出しですから、あなたが申し訳なく思う必要などありません。

泣き続けることも、自分を責めることも、後悔することも、寂しくてたまらないことも、全部OKです。今はグリーフ期間なのだと思って、徹底的に自分を甘やかして、自分の嘆きの声を聞いてあげましょう。そのうちきっと、薄皮がはがれるように心が軽くなります。今はまだその過程なのです。

相談3
頑張って生きてきたのに、私の人生って何だったんだろう 。

義母(94歳・要支援1)と二男(40歳・未婚)との3人暮らし。自分の人生がままならないからだと自覚してはいますが、友人知人への嫉妬が抑えられません。子や孫に囲まれている友人はもちろん、ひとりで生きてきた友人にも、その身軽さと自由さに苛立ちます。いろんなことをがまんしてここまで頑張って生きてきたのに、苦労ばっかりの私の人生って一体……。 (70歳・青森県)

玉置妙憂さんの提案 人生の物語を不幸なお話にするのは 自分自身なのです

人と自分を比べてはいけないといわれますが、私たちは幼いときから比べられて評価されてきました。比較は習慣。簡単にはやめられません。だったら「自分より下の人」とも比 較しましょうよ。あなたには『ゆうゆう』を買える金銭的余裕があり、三世代同居できる家もある。最低2人の息子さんがいて、大きな病気もなさそう。あなたをうらやむ人も、 実はたくさんいそうです。

がん患者さんに「がんになって悪かったこと・よかったこと」を書いてもらうことがあります。最初はみんな「悪かったこと」しか書きま せん。でも2回、3回繰り返すうちに「よかったこと」も出てきて、そのうち「がんになってよかった」と書く人もいるのです。不幸のどん底にいるときでも、人間には自分の人生の物語を書き換える力があります。事実は同じでも、その意味が変わるから。あなたの人生を幸せな物語にできるのは、あなただけです。

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