【おひとりさまの危機管理】トラブルを回避して、不安なく暮らすために。ファイナンシャルプランナーが指南
困ったときの相談窓口
「こんなときはどこに相談すればいいの?」と慌てないように、トラブル時に役立つ連絡先をまとめました。
預金や保険商品などお金のお悩みは
「金融サービス利用者相談室」
☎0570-016811
金融庁が設置する相談窓口。「SNSやマッチングアプリで知り合った人から投資に勧誘された」「怪しい投資セミナーに誘われた」「仮想通貨の取引をもちかけられて不安」など、金融トラブル相談を受けつけています。
商品の契約や解約で困ったときは
「消費者ホットライン」
188(イヤヤ)
「契約でトラブルになった」「悪質商法の被害に遭った」など、消費生活でトラブルが起きたら「188(イヤヤ)」へ電話を。地方自治体が設置している最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してくれます。
緊急ではない警察への相談、要望、問い合わせは
「警察相談ダイヤル」
#9110(プッシュ回線)
110番に電話するような緊急事態ではないけれど、悪質商法の勧誘やクレジットカードの不正請求など、心配事、悩み事がある場合に相談できるダイヤル。相談内容に応じて関連部署の窓口や専門機関を案内してくれます。
生活に関する悩みや不安事の相談は
自治体の相談窓口や地域包括支援センターへ
「急な病気で倒れたらどうしよう?」「介護が必要になったときの生活はどうなるの?」など、生活上の悩み・不安は自治体の窓口や地域包括支援センターへ。地域の高齢者が安心して暮らせるように、健康や介護、福祉、医療といった幅広い相談に対応しています。
「できないことが増えてきた」など日常生活に不安がある人には、日常生活の漠然とした不安や悩みにも専門家が相談に乗り、必要に応じて医療・介護サービスの紹介や支援をしています。
「寝たきり」など、将来の介護に心配がある人には、介護保険の要支援認定を受けた人に対して「介護予防ケアプラン」の作成や、介護予防に関するサービスなどを紹介してくれます。
お金の管理や契約などに不安がある人には、判断能力の低下でお金の管理や契約が難しくなってきた高齢者に、対応してくれる人を選定する成年後見制度の活用をサポートしてくれます。
プロフィール
佐藤 彰
さとう・あきら●ファイナンシャルプランナー
佐藤彰コーチングFP事務所代表。中央大学法学部卒業後、大手・新興の証券会社勤務を経て2019年独立。現在は金融機関在籍時の経験を生かし、執筆・セミナー・個人相談に関するFP業務を行う。FPの枠を超えたお金や働き方に関する情報も積極的に発信。著書に『"こわい"がなくなる投資1年生の教科書――マネトレ投資法で始める資産形成』(自由国民社)がある。
※この記事は「ゆうゆう」2023年4月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
ゆうゆう 2023年4月号
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