【ガーデニング】色、花形のバリエーションが豊富な多年草【ニチニチソウ】の寄せ植え
店頭には花苗がたくさん並んでいます。これらで寄せ植えを作りたい、でも、どの花を組み合わせたらよいかわからないという方も多いはずです。そこで、英国園芸研究家の吉谷桂子さんに、初夏から秋まで長く咲く【ニチニチソウ】を主役とした寄せ植えを教えていただきました。寄せ植え作りのポイントは第1回をご覧ください。【ガーデニング】初夏から秋まで長く咲く【ペンタス】の寄せ植えを吉谷桂子さんが提案!
暑さに強く、色、花形のバリエーションも楽しい【ニチニチソウ】
●キョウチクトウ科● 別名・ビンカ
ピンクや白の花が初夏から秋まで咲き続けるニチニチソウ(ビンカ)。
近年、ニュアンスカラーや個性的な花形の品種が登場していて、好みの花が見つかったら即、夏の寄せ植えの主役にしたくなる愛らしさです。
熱帯原産の非耐寒性多年草で、強い光、暑さ、乾燥には強いものの、じめじめとした環境が苦手。水はけと風通しのよい場所で育てましょう。
また、根をいじられることを嫌うので、植え替えの際には根をくずさずに植えること。
草丈が伸びすぎたら2節ほど切り戻すと、また芽が出てきます。
ニチニチソウの寄せ植え① 遠近感も生まれる白花と青花の組み合わせ
白と青紫色の花で涼しげな一鉢。立ち上がるセキショウの葉を中心に、手前に広がるニチニチソウの白(飛び出して見える)、背後にトレニアの青(引っ込んで見える)の効果で、遠近感と立体感を強調しました。
ニチニチソウ、トレニアともに、まめに花がら摘みをしなくてもそれなりに維持できるところもうれしい!
苗の配置図
ニチニチソウの寄せ植え② コンテナとして使ったバッグもポイント!
ファッション誌からヒントを得た赤とピンクの組み合わせ。
雑貨店で売られていたポリエチレン製バッグの底に、キリで排水用の穴を数カ所あけてから苗を植えつけています。
真夏でも元気な植物ばかりなので、生育盛んなコリウスを切り詰めながら、秋まで育てて。
苗の配置図
ニチニチソウの寄せ植え、いかがでしたか?
次回は暑さに強く、高温多湿の日本の夏にぴったりな【インパチエンス】の寄せ植えをご紹介します。
撮影/川部米応
※この記事は「ゆうゆう」2022年6月号(主婦の友社)の記事を、WEB用に再編集したものです。
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吉谷桂子
英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。英国暮らしの経験を生かしたガーデンライフを提案。「中之条ガーデンズ」「はままつフラワーパーク」など各地の庭を手がけ、また、ガーデニングプロダクトの企画、デザインも行っている。『花の楽しみ 育て方飾り方』(主婦の友社)など著書多数。
英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。英国暮らしの経験を生かしたガーデンライフを提案。「中之条ガーデンズ」「はままつフラワーパーク」など各地の庭を手がけ、また、ガーデニングプロダクトの企画、デザインも行っている。『花の楽しみ 育て方飾り方』(主婦の友社)など著書多数。