山村美智さんに聞く、伴侶を失ってからの生き方。「今の私だから楽しめる“何か”を探そう。ある日、突然、そう思えたんです」
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ゆうゆう編集部
友人や仕事仲間にパワーをもらっています
この2年の間、ふさぎ込んでしまいがちな山村さんに、友人たちが手を差し伸べてくれたという。
「あるとき、アートのプロデュースをしている友人に『絵画展をやるから、美智さんも絵を描きなさい』と。戸惑っていたら、『何かしているほうがいいのよ』。彼女もご主人をなくしているので、どんなことが薬になるのか、わかっているんですね」
山村さんは、夫の赴任に同行してニューヨークで暮らした時期に、現地の美術学校でアートを学んだ本格派。絵画展は、昨年の春と秋に続き、この秋にも予定されていて、抽象画を出展するそうだ。
「昔からのお友達といえば、シャンソン歌手の青木FUKIさんにもお世話になっています。ランチしましょうと約束したのに、なかなか予定が合わなかったんですね。そしたら『教室に来れば?』と誘ってくれて。それがきっかけで、シャンソンのレッスンを受け始めました」
昨年の11月には発表会に出演し、2曲を披露した。
「私の歌を聴いて、感動したとSNSにコメントをくださる方もいて、素直に嬉しいと思いました。レッスンは今も続けています」
また、この夏は、朗読ライブ『VA VA VA』の公演も。
「同じフジテレビ出身の河野景子さん、近藤サトさんとの共演で、今回は第2弾。もともとはプライベートな食事会の席で、3人で何かやりたいねとおしゃべりしていたのが発端です。夫のテレビマン時代の戦友で、演出家の永山耕三さんが聞きつけて『俺が演出するよ』と言ってくれて、実現しました」
「一緒に楽しもうよ」と声をかけて、悲しみを遠ざけようとしてくれる。そんな友人たちの気遣いが、山村さんにパワーをくれるようだ。