【大人の会話術】会話3大NG「愚痴」「自慢話」「決めつけ」と、どうつき合う?
【自慢話】をされたときには?
気づかないうちに自慢になっていることも!
本人は自慢話のつもりでなくても、自慢に聞こえてしまうことも少なくないので気をつけよう。
「娘にハワイ旅行に誘われちゃって。要するに私はビーチでの孫の子守役。旅行費用も自分で出すのだから損するだけなんだけどねぇ」と愚痴っぽく言っても、「娘や孫とハワイ旅行っていう自慢よね」と、思われてしまうことも。
「そんなふうに自慢されたとき、相手と親しくなりたいのであれば、『お孫さんと一緒にハワイなんていいですね』『楽しみですね』ともち上げればいいし、自慢話で嫌だなと思うときは過剰に反応せず、『そう』と軽くすませても。
親しい相手で何度も同じ自慢話をするようであれば、明るく冗談めかして『その話、この前聞いた! 次から有料ね!』と返しても。気遣いのある相手なら『ごめん!』となるのでは?」
批判的な【決めつけ】をされたときには?
マイナスイメージの決めつけは、人を傷つけると心得て
「あなたって〇〇だよね」など、批判的な決めつけをする人には、二度と会いたくない、と腹が立つことも。
「マイナスイメージの決めつけは相手を傷つけるので気をつけたいですね。逆に相手から決めつけられたら、嫌な気分になっても『そうかも』『そうね』と軽くかわすのが大人の対応です。
また、相手が悩みを話している途中で『こうしたらいいのよ』と上から目線でアドバイスする人もいますが、話は最後まで聞くことが大事。途中でさえぎられたら、満たされず寂しい気持ちになります。最後まで聞き、『大変ね。辛いよね』とねぎらいの言葉を。相手はアドバイスが欲しいのではなく、話を聞いてほしいだけかもしれません」
マイナスイメージの決めつけ言葉の言い換え例
✖️優柔不断ね
【言い換え例】→慎重すぎて迷っちゃうんだよね。
✖️服の色、暗いね
【言い換え例】→明るい色の服も似合うと思うな
✖️ちょっと雑じゃない?
【言い換え例】→時間をかければもっとよくなりそう
直接的な批判や、「あなたって〇〇ね」とマイナスイメージで決めつけるのは、相手に大きなダメージを与えることに。友達だからこそのアドバイスは、マイナスの言葉を使わずにプラスの言葉で。
第4回では、シーン別の【好かれる会話のヒント】をご紹介します。
※この記事は「ゆうゆう」2021年8月号増刊(主婦の友社)の記事を、WEB用に再編集したものです。
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コミュニケーション・ インストラクター
杉山美奈子
すぎやま・みなこ●コミュニケーション・ インストラクター、キャリアカウンセラー。文筆業の他、大学などで話し方や聞き方など、コミュニケーション法を教える仕事も。ベストセラーの『暮らしの絵本 話し方のマナーとコツ』(学研プラス) をはじめ、気持ちの伝え方に関する著書・監修書多数。
すぎやま・みなこ●コミュニケーション・ インストラクター、キャリアカウンセラー。文筆業の他、大学などで話し方や聞き方など、コミュニケーション法を教える仕事も。ベストセラーの『暮らしの絵本 話し方のマナーとコツ』(学研プラス) をはじめ、気持ちの伝え方に関する著書・監修書多数。