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【柴田理恵さんの人生相談】パートの仕事がきついけれどいつまで働けばいい?

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ゆうゆう編集部

パートの仕事を何歳まで続けるべきか、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。そこで人生の達人・柴田理恵さんに、アドバイスをいただきました。長年住み慣れた場所からの引っ越しについても回答していただいています。

回答者
柴田理恵さん ●女優

しばた・りえ●1959年、富山県生まれ。明治大学文学部演劇学科卒業。劇団東京ボードヴィルショーを経て、久本雅美さんらとともにWAHAHA本舗を設立。以降、舞台を中心に映画やドラマ、バラエティ番組など幅広く活躍中。ラジオの「テレフォン人生相談」で不定期にパーソナリティを務めている。

着物のリメイク術から日々の暮らしまでを綴った『家庭画報特選きものSalon』の人気連載が書籍に。『柴田理恵のきもの好日』/平凡社

嫌なことがあっても明るく 振る舞っていれば明るい陽が差します

人間関係に大切なのは会話です。会話が足りないばかりに想像がふくらんで、自分勝手な思い込みにとらわれてにっちもさっちもいかなくなってしまう……そうなる前に話し合っておけば解決できることが、実はたくさんあるはずです。

漠然とした不安も物事を曇らせる原因。あまり悲観的にならず、明るい方向に考えることも大事かもしれません。暗い顔をしていたら人は避けていくし、明るく振る舞っているところには明るい陽が差す。だから明るく、と私は思っています。

【相談1】パートで介護の仕事をしていますが、体力的にきつくなり、続けようか辞めようか迷っています

夫、長男、二女との4人暮らしです。今、パートで介護の仕事をしていますが、やはり年齢とともに体がきつくなってきました。
今年65歳になり、少ないですが年金もいただけるので、「辞めたい」という気持ちと「働けるうちは働きたい」という気持ちが交錯しています。会社のほうもまだ必要としてくれているので、働くつもりではいるのですが、正直体はきついです。辞めようかどうしようかと、ずっとモヤモヤしています。
(Mさん・65歳・鹿児島県)

【柴田さんのアドバイス】仕事が楽しいかどうか自分に問いかけて。無理なく続けていく方法も考えましょう

その仕事、楽しいですか? 結局、一番大事なのはそこだと思います。どんな仕事でも、楽しいこともあれば嫌なこともありますよね。私は女優という仕事をしていますが、つらいこともあるし、うまくいかなくて「どうして自分はこんなにダメなんだろう」と落ち込むこともたくさんありますけれど、やっぱり楽しいこともいっぱいあるんです。見てくださったお客さんが喜んでくださると本当に幸せだから、これからもずっと女優を続けていきたいと思っています。

だからあなたも、仕事が嫌で嫌でしょうがないのであれば辞めたらいいと思いますが、しんどいこともあるけれど、「こんな楽しいこともある」と思えるなら続けてみてはどうですか。つらいことの中にも楽しさを感じたときは、つらさを上回る喜びが得られます。うまくいっているときは気持ちも前向きになるでしょう。だからまずは「楽しいかどうか」を自分に問いかけてみて。

体をケアしながら、自分らしい働き方を探して

外に出て仕事をするということは生きる張り合いにもなります。コロナ禍で仕事を失ってしまった人や、働きたくてもなかなか仕事が見つからないという人もいる中で、仕事がある、しかも必要とされているなんて幸せなことだと思いますよ。この先、いつかは「もういらない」と言われるときが来るのだから、少しでも「楽しい」気持ちがあるならば、それまでは頑張ってみてもいいんじゃないでしょうか。

65歳で介護職とのこと、体力的にきついのもわかります。私も60代になって腰が痛くなったり、若い頃のようには体が動かなくなったり、「きついな〜」と思うことがいろいろありますから。だから私は体操を若い人の倍やったり、ゆっくり体を動かしたり、自分で稽古を増やしたりと、工夫するようになりました。そうやってひとつひとつ積み上げていく作業は、それはそれで楽しいんですよ。夢中になってやれることがあって、ありがたいなと思っています。

体は大事です。「仕事が楽しい」「もう少し続けてみよう」と決めたなら、体をうまくケアしながら、何とか無理なく働き続けていく方法を考えてみたほうがいいでしょう。勤務日数を減らす、1日の勤務時間を短くする……何かよい方法がきっとあるはずですから、探してみてくださいね。

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