有川ひろさんの最新作。読者より募集した 「物語の種」から生まれた10の物語とは?
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ゆうゆう編集部
コロナ禍に何か少しでも気晴らしができたら……。そんな思いで、有川ひろさんが出版社のWeb上で呼びかけたのが「作家・有川ひろが、あなたの投稿を『種』にして小説を書きます」。選び出された10粒の種から、果たしてどのような物語が生まれたのでしょうか?
あなたの体験やひらめきを「種」に小説を書きます
有川ひろさんの最新刊『物語の種』は、タイトルも表紙も気になる本だ。カバーイラストに描かれた楕円形は、よく見ると種の形をしている。その種の中には猫やバラやダリアやネクタイピンやドライヤー、宝塚スターまでもが詰まっているのだ。実はこれ、10篇の物語に出てくるモチーフをイラスト化したもの。そして物語の「種」となったのは読者のアイデアだ。
「コロナ禍でひねり出した遊びです」と、有川ひろさんは言う。
「外出を制限され、人と会うこともままならず、著名人の悲報も次々に届いていた時期でした。何か少しでも気晴らしができないかな、と。私は作家なので、小説を使って読者さんと双方向で遊べるようなことをしたいと考えたんです」
思いついたのが「種」の募集。出版社のWeb上で、「作家・有川ひろが、あなたの投稿を『種』にして小説を書きます」と呼びかけた。反応は思った以上だった。実際に書く小説は10篇だが、その何百倍もの種が届いた。短い一文、思い出、体験談、写真、エッセイ、ほぼ小説……。有川さんはそのすべてに目を通し、10粒の種を選び出して小説という花を咲かせ、ネット上で公開していった。
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