フランス人から学んだ、お金を使わない心贅沢な暮らし。「ワインが美味しくなるひと手間」を吉村葉子さんに聞く
ボルドーやブルゴーニュの高価なワインでなくても、合成酒でなければ、デカンタージュするとワインの美味しさがぐっと増します。……そう言い切る自信がなかったので、キーボードを打つ手を止めて、ソムリエをしている友人に電話でそのことを確認してみました。チリやオーストラリアなどのニューワールド系と呼ばれる国のワインでも、デカンタージュすると2、3割は美味しくなると思っていますが、それが間違っていないかどうかをたしかめたかったからです。
数回のコール音で、すぐに電話口に出てくれた友人が、こう言いました。
「はいはい、そう思ってよろしいですよ。空気が入って、まろやかになりますからね」
ありがたいことに、私の知識のほとんどは書物と、こうしたプロの方たちからのアドバイスで成り立っています。知識はフランスのものに偏重していますが、チーズや食後酒のディジェスティフについての能書きもOKです。
今回は、デカンタージュについての自論にソムリエのお墨付きをいただいたので、ちょっと強気になっている私を笑ってください。
※この記事は『徹底してお金を使わないフランス人から学んだ本当の贅沢』吉村葉子著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
徹底してお金を使わないフランス人から学んだ本当の贅沢
吉村葉子著
主婦の友社刊
フランス人はケチだ。徹底してお金を使わない。それでも、なぜか優雅に見えてしまう。フランス人はそれほど几帳面ではない。にもかかわらず、美しく暮らしているように見える。なぜか?
パリに20年暮らした著者が解き明かすフランス流「お金をかけない上質な暮らし 手間をかけない丁寧な暮らし」の極意。