【VIVANT第10話】祠を見ると新たな別班饅頭が!福澤監督の構想通り第3部まで作られるのか
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田幸和歌子
超豪華俳優陣の共演でいま目が離せないTBS日曜劇場「VIVANT」。第1話では、雄大な砂漠に激しいカーチェイス、ヤギの大群が暴走するなど、スケールの大きい海外ロケシーンに圧倒されました。数々のドラマのレビューを執筆する田幸和歌子さんに、最終回第10話の「VIVANT」を語っていただきます。
※ネタバレにご注意ください
★前回はこちら★
【VIVANT第9話】林遣都の演技に注目が集まる。「役所広司になるのに違和感がなくなってきた」の声も
堺雅人が主演を務め、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司ら超豪華俳優陣が送るTBS日曜劇場『VIVANT』の第10話が9月17日に放送された。
「私は、別班の任務としてここに来ました」
乃木(堺雅人)が別班を裏切っていなかったことが判明。そして、撃たれた別班員たちは急所を外されていて、日本で生きていた。
事実を知りノコル(二宮和也)は激昂するが、そんなノコルを「全てを承知の上でここまで生かしておいた」と制止するベキ(役所広司)。
乃木は、ベキが日本に危険を及ぼすと判断した際には即抹殺のつもりだったが、“人の善悪を見抜く力がある”ジャミーンが慕っていることから、「ベキの心根は優しい人なのでは」と思い始める。
テントへの潜入を決意した乃木が頼りにしたのは野崎(阿部寛)だった。飛行機内での「あなたは鶏群の一鶴。眼光紙背に徹す」の言葉や、別れ際の「スネイプ社との商談がある」という話など、数々のヒントを残し、別班員4人を匿ってもらうよう仕組んでいたのだ。
乃木の真意に気付いた野崎は、「乃木はスネイプ先生だったんだ!」と嬉しそうに呟くのだった。
そして、テントがフローライト採掘によって資金を得ることで、日本がテロの標的となることから免れられるのであればと、乃木はテントへの協力を申し出る。
翌日、乃木たちは国土交通省との会談に出席する。そこには国土交通大臣だけでなく、外務大臣・ワニズ(河内大和)や日本大使・西岡(壇れい)などの姿が。
採掘権を巡り交渉が行われるが、内通者の存在により、このままでは採掘権がとられてしまうという事態に陥ってしまう。
そこに、チンギス(バルサラハガバ・バタボルド)やドラム(富安ドラム)を引き連れた野崎が現れる。乃木の提案により、テント解体を条件に協力関係を築くことになったのだ。
野崎の尽力により、採掘権を守り切ることに成功。そして、ベキらテント幹部は逮捕され、テントは解体される。
しかし、未だ各地で潜伏しているモニターが動き出す恐れが残っており、野崎たちは監視体制を敷く。数日後、日本人モニターの一人であった新庄(竜星涼)の協力により、ベキは逃亡。
事件から40年もの間、ベキの頭の中から明美(高梨 臨)が残した最後の言葉「復讐して」が消えることはなかった。ベキは、自分たち家族を見捨てた人物に復讐するために日本に入り込んだのだ。