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【どうする家康】大政所(高畑淳子)の文献に残された姿とは?父親そして2人の夫は

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鷹橋 忍

人質として岡崎に送られる

ドラマでも描かれたように、天正14年(1586)10月、家康の上洛の安全を保証するための人質として、岡崎城に入りました。
大政所、数えで70歳のときのことです。

このとき岡崎城で大政所を警固したのが、板垣李光人さんが演じる井伊直政、「鬼の作左」のあだ名で知られる本多重次(通称 作左衛門尉)だったといいます(『寛政重修諸家譜』)。

直政はドラマと同じように、大政所やその女中たちから、大変に気に入られたという逸話が残っています。

帰りは井伊直政が送っていった

大政所が人質に送られたことを受け、家康は上洛しました。

家康の家臣・松平家忠の日記『家忠日記』の天正14年11月12日条には、「大政所がお帰りになった」という記述があり、大政所は約1カ月で人質の役目を終え、帰国の途についたようです。

『家忠日記』には、このとき大政所を大坂まで送っていったのは、直政であったことが記されています。

見知らぬ地に送り込まれた大政所にとって、直政は心許せる存在だったのかもしれません。

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