50代・女性でも「薄毛になりやすい頭皮」とは?セルフチェックで対策も
女性の薄毛は4タイプ、閉経後はホルモンの影響で薄毛が進行します
女性の薄毛は、次の4タイプに大きく分けられます。
1 びまん性脱毛症
<原因>
栄養不足や加齢など。髪1本1本が細くなって髪の密度が減少し、髪が薄くなったと感じます。
<気になる部位>
全体的にボリュームが減りますが、トップ(頭頂部)付近から薄くなっていくことが多いでしょう。
2 女性男性型脱毛(FAGA)
<原因>
男性型脱毛症をAGA(=男性ホルモンが主な原因となって進行する薄毛)と言いますが、その女性バージョンが女性男性型脱毛(FAGA)です。
女性の髪の健康と深く関わっているのが女性ホルモンのエストロゲンです。エストロゲンの分泌量は加齢により減少していきます。そして閉経すると、女性ホルモンよりも男性ホルモンが優位になるため、薄毛が進行する場合があるのです。
<気になる部位>
このタイプは頭頂部や生え際から薄くなっていくことが多いでしょう。
3 牽引性脱毛症
<原因>
ポニーテール、アップのヘアスタイルなど、頭皮の同じ部分が引っ張られることで毛根がダメージを受けて起こる薄毛です。
<気になる部位>
フロントやサイドの生え際など、毛根に強い負荷がかかっている部分が薄くなります。
4 分娩後脱毛症
<原因>
出産後、急激なホルモンの変化で一時的に抜け毛が増えます。一般的に、半年から1年ぐらいで抜け毛はおさまっていきます。
<気になる部位>
頭髪のボリュームが全体的に減っていくことが多く、気になる部位には個人差があります。
マチュア世代の髪の悩みに関係するのは、主に1と2です。ただし女性の薄毛についてはまだわかっていないことも多いのが現状です。そのため、改善にはある程度の時間がかかることを頭に入れておきましょう。
薄毛予防にいいのは 十分な睡眠、栄養バランスのよい食事、ストレスをためない生活です
中国の伝統医学では「髪は血余」といって、余った血が髪にいくと考えます。つまり全身に栄養が行きわたっていないと、髪にまで栄養が行きわたらないというのです。
髪の健康を保つためには
・食事で栄養をきちんととる
・十分な睡眠時間を確保する
・ストレスをためない健康的な生活を心がける
ことが大事です。そのうえで、髪によいと言われることはできるだけ取り入れるようにするといいですね。
次回は薄毛予防と髪の健康を維持するための生活習慣、主に食事についてご説明します。
※2023年1月15日に配信した記事を再編集しています。
※この記事は2024年9月20日に文章構成を変更しました。
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クレアージュ エイジングケアクリニック 総院長
浜中聡子
医学博士。
国際アンチエイジング医学会(WOSSAM)専門医、米国抗加齢医学会(A4M)専門医、 米国先端医療学会(ACAM)専門医などの資格を取得。 発毛治療のほかに、頭髪に関する悩み(抜け毛・薄毛・白髪など)から更年期・女性ホルモンなどを専門として女性が抱える悩みに寄り添い、精神と身体の両面からケアする懇切丁寧な診療で多くの女性から高い支持を得ている。
医学博士。
国際アンチエイジング医学会(WOSSAM)専門医、米国抗加齢医学会(A4M)専門医、 米国先端医療学会(ACAM)専門医などの資格を取得。 発毛治療のほかに、頭髪に関する悩み(抜け毛・薄毛・白髪など)から更年期・女性ホルモンなどを専門として女性が抱える悩みに寄り添い、精神と身体の両面からケアする懇切丁寧な診療で多くの女性から高い支持を得ている。